【慶応2-0青森山田】第90回全国高校野球選手権大会第13日は14日、甲子園球場で3回戦4試合が行われた。第2試合は慶応が田村圭(3年)―只野尚彦(3年)の完封リレーで快勝。横浜も勝ち、神奈川県勢として初の2校同時8強入りを果たした。また浦添商、大阪桐蔭も勝利し、これで8強が出そろった。
田村がポンと手を叩きながら勢いよくベンチを飛び出す。甲子園では34年ぶり3度目の2戦連続完封リレーを締めた只野と、今夏3度目のハイタッチだ。「後半は疲れて。実は早く只野につなぎたかった」
6回2/3を3安打無失点。言葉とは裏腹にスキはない。この日の快投で通算19回2/3を投げ防御率は0・92。2番手・只野も2回1/3を無失点に抑えた。甲子園初のイニング途中での継投はライバルの助言から生まれた。初戦の松商学園戦に快勝した翌6日。上田監督は大阪市内で同宿となっている横浜の小倉部長から「只野は回の頭より2死からの方が落ち着いて投げている」と言われたという。88年前の第6回大会は15校参加とあり2勝で決勝に進出したため、全国制覇した第2回以来、92年ぶりの夏3勝をもぎ取った。
ベスト4を懸け、15日は沖縄・浦添商の右腕・伊波と激突。「勝利に浮かれると予選で敗れたチームに申し訳ない。全力でやろう」と上田監督はナインに緊張感を持続させた。慶応ボーイはおごることなく南国の剛腕に立ち向かう。
<青森山田 木下力投も…あと1本が出ず>青森山田は、慶応の継投策に、9年ぶりの8強進出を阻まれた。2戦連続完投のエース木下は初回こそ先制点を献上したが、7回まで2失点に抑える力投。しかし、打線は4回1死一、二塁の同点機を併殺でつぶすなど、あと1本が出なかった。長谷川主将は「相手のミスに突け込めなかった。最後の最後に完封されて悔しい」と肩を落としていた。
[ 2008年08月15日 ]