【宮崎商7-1城北】39年ぶりの甲子園で、44年ぶりに宮崎商の校歌が響いた。「涙が出そうになった」。OBでもある浜田監督の顔が、充実感に包まれた。

 大会屈指の左腕赤川が、評判通りの投球でチームに勢いを生んだ。「気を付けたい」と話していた立ち上がりも、2、3番から連続三振を奪い、リズムに乗った。

 140キロ台の直球に時折100キロを切るカーブを織り交ぜる緩急自在の投球。5回、1点を返されなお二死満塁のピンチでは、この日最速の145キロで4番山崎を遊ゴロに仕留めた。「あの場面は気持ちでいった」とエースは胸を張った。

 7月下旬に甲子園入りした直後、浜田監督は不安を漏らしていた。「地方大会の疲れが残っている。2日目の試合は早すぎる」。それでも、初戦に向けて調整を続ける選手を見て、指揮官の思いは変わる。「子どもたちが生き生きしていた。これはやってくれる」

 5回、捕手の永田がバントの邪飛をダイビングキャッチ。6回一死二塁では三塁手の池田が三遊間の当たりを横っ跳びで抑えた。「バックを信じて投げた」と赤川が言えば、池田は「守備からリズムをつくるのが自分たちの野球」。選手たちは大舞台でも臆することなく、はつらつと動いた。

 「OBの方たちも喜んでくれていると思う。次も絶対に勝ちたい」と赤川。44年ぶりの勝利から、“宮商”の新たな歴史が刻まれていく。