7月1日7時51分配信 産経新聞
イタリア・フィレンツェの世界遺産登録地区にある大聖堂の柱に落書きした常磐大高の硬式野球部監督(30)が30日、同校から監督を解任された。関係者からは「厳正処分はやむを得ない」と厳しい指摘がされる一方、「指導力、人格とも素晴らしかった。軽率な行動が残念」と惜しむ声もあがる。創部8年足らずの同校を短期間に強豪へと押し上げた“名将”の不祥事が大きな波紋を呼んだ。
同校によると、監督は素直に事実を認め、解任を告げると沈痛な表情を見せたという。
同校近くに住むある男性は、「安易な気持ちで、世界遺産に落書きできるのか。教育者として監督の処分は当然。学校も事の重大性と、責任を認識してほしい」と話す。
一方で、昨夏の県大会で準優勝を果たし、同校を甲子園へあと一歩まで導いた監督の解任に、無念の声もあがる。部員や保護者に対し、監督は「心配をかけて申し訳ない。軽率な行動だった」と謝罪したという。
監督を知るある保護者は「子供に対して、家族のように接してくれた。気持ちを読み取るのがうまく、話も上手。解任は仕方がないが、いつか戻ってきてほしい」と言葉を詰まらせた。
一方、夏の甲子園県大会を直前に控えての問題発覚に、県高野連も対応に追われた。出場の可否は、日本高野連の判断を待つことになる。
藤枝武博理事長は「残念の一言。将来、茨城の野球界を背負って立つ人物だった。失敗をしっかり受け止めて、人間的に成長してくれれば」と語った。
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【常磐大高の会見要旨】
--監督はなぜ落書きをしたのか
「とくに理由はない。大聖堂の近くでペンを販売する人から勧められて、そのペンで書いた、と話している」
--本人のコメントは
「みなさまにご迷惑をおかけし、心配をおかけしたということに対して、深くお詫びしたいと。これまで野球部の監督をやるなかで、支援してくださった皆さんには本当に申し訳ないと」
--野球部の部員にたいする説明は
「昨日した。生徒たちに校長から事実関係を話し、理解を求めると」
--生徒の反応は
「生徒は残念な思いであったようだ」
--監督のこれまでの評判は
「生徒の信望は大変厚い。信望がチーム力に大きく貢献して、県内の野球好きな子供がここへ集まり、野球部を構成しているが、一人一人の技量を高め、個別適切な指導をして昨年の(県大会)準優勝になった。そういう意味では高く評価されている人物だ」
--場合によっては外交問題だ
「やってはならないことをやったということで、本人には強く反省を求めるし、学校としてもこのことを真摯に受け止め、教職員一同これからの教育にとりくみたい」
--校長としての責任は
「管理監督の立場として、どこまで及ぶかという部分もあるがが、指導が十分でなかったのかな、と」
--県大会へは出るのか
「高野連の指導に従いたい。学校として辞退するつもりはない」
--被害回復法は
「軽々にものは言えない。大聖堂側の考えを尊重していきたいと思っている。実際に(現地に)行って(落書きを)消すのも選択肢の一つだと思う」
--落書き一つで(処分が)重いのではないか
「コトの重大さを考えた」