第90回全国高校野球選手権大会(日本高校野球連盟など主催)に向けた地区大会は26日、道内10地区で34試合を行った。室蘭地区では、春季道大会準優勝の北海道栄が静内に1-2で敗れ、初戦で姿を消した。

 また、同地区では苫小牧中央の佐藤賢太投手(2年)が室蘭栄戦で完全試合を達成。函館地区では、春季道大会出場の函館工が函館大有斗に延長戦で涙をのんだ。旭川地区では東川の八重冬樹選手(3年)が羽幌戦でサイクル安打を記録した。東川は公式戦で92年春以来16年ぶりの勝利。連敗を43で止めた。

 「完全試合を狙っていけよ」。6-0で迎えた九回表。苫小牧中央のエース、佐藤賢太投手(2年)はマウンドに向かう直前、渡辺宏禎監督(39)から声をかけられた。

 初めて完全試合を意識したが、記録達成を目前にしても不思議とプレッシャーは感じなかった。いつものように、最終回も立ち上がりと同じ気持ちで投球に集中した。最後の打者を三振に打ち取った瞬間、初めて喜びが込み上げた。「まさか達成できるとは思わなかった。うれしいです」

 小学4年で野球を始めたが、野手の経験が長く、投手は高校に入学してから。もちろん完全試合も初めてという。135キロ超の速球を持つ右腕ながら、奪三振よりも打たせて取る投球が持ち味だ。それだけに、「完全試合はチーム全体の力。みんながしっかり守ってくれたから達成できた」と振り返る。

 28日は代表決定戦で浦河と対戦する。春季大会で負けた相手だ。「記録達成を弾みにして、甲子園出場を目指したい」