第90回全国高校野球選手権記念大会(8月2日から17日間、甲子園)の地方大会は7日、11大会で85試合が行われ茨城、群馬大会で計13試合が雨天中止となった。茨城大会では今秋ドラフト候補右腕・三和の石崎剛投手(3年)が登場したが、延長10回1―2で惜敗した。8日は全国13大会で103試合が行われる。
【三和1―2多賀】最後の打者が左飛を打ち上げた瞬間、石崎剛の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。まさかの初戦敗退。今秋ドラフト候補右腕の短い夏が終わった。「緊張してしまって球が伸びなかった。ただ悔しいの一言」。何度も涙をぬぐった。
部員15人の野球部に現れたMAX145キロ右腕を見ようと10球団26人のスカウトが集結。この日は141キロ止まりで、9安打を打たれながらカーブ、ツーシームなどを交えて9奪三振。打っても4番打者として、1点を追う5回に同点の左越え適時打を放った。だが、延長10回1死一、二塁からのバント処理で、ぬかるんだグラウンドに足をとられて転倒。1死満塁とし138キロの直球を中前へ痛打された。
雨で試合開始が1時間遅れ「待機している間に緊張しすぎてしまった」と唇をかんだ。それでも視察したヤクルト・小田部長は「腕が振れるし、沖縄尚学の東浜よりもスケールは大きい。育てたら絶対面白い選手になる」と絶賛した。
「まだ進路は考えられないが、速球派の投手になって三振をたくさんとりたい」と石崎剛。怪腕の進化はこれからも続く。