◇「夏へつなげる」選手ら意気込み
 「一球入魂」の教えを残し、学生野球の父と呼ばれた飛田穂洲(すいしゅう)の出身校で、11月に創立130周年を迎える県立水戸一高(五味田優校長)の野球部が29日、早稲田実業高(東京都)、慶応義塾高(神奈川県)と水戸市見川町の市民球場で記念試合をする。
 野球部OB会「水府倶楽部」(山野隆夫幹事長)が中心となって企画した。早実は穂洲が早稲田大硬式野球部の主将や初代監督を務めた縁、慶応は元塾長の鳥居泰彦さんが水戸一高出身であることから招請した。
 県内有数の進学校である水戸一高の野球部は旧制水戸中時代を含め甲子園に夏3回出場。54年夏を最後に半世紀以上遠ざかっているが、昨年夏は茨城大会16強、昨秋は県大会8強入りし、今春のセンバツでは県高野連から「21世紀枠」候補に推薦された。
 1月には後援会「三の丸倶楽部」も発足した。世話人代表の森利克さん(64)は「文武両立を実践する水戸一高の甲子園出場を、学校全体や地域を巻き込んで応援していきたい」と熱い視線を送る。
 選手48人は連日、白球を追い続けている。佐々木拡(ひろむ)主将(18)は「僕たちにできるのは一球一球を大事に、全力でプレーすることだけ」と力を込め、中山顕監督(37)も「勝ちにこだわりたい。この試合を夏につなげたい」と、記念試合から1週間後に開幕する茨城大会を冷静に見据えていた。
 当日は午前8時40分に水戸一―早実がプレーボール。早実―慶応、慶応―水戸一の順に行われる。第1試合後に記念セレモニーもある。入場無料。