映画 容疑者Xの献身 | Ever Tennis

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テニスジャーナリスト(ITWA国際テニスライター)
神 仁司(こう ひとし)のブログです。

映画「容疑者Xの献身」を見に行ってきました。

よかったです。

涙が出て、指でぬぐう場面が2回ありました。


東野圭吾さんの原作を読んだ時、

すごく感銘を受けました。

だから、果たして映像化してうまくいくかどうか、

ずっと懸念は持っていました。


でも、TVドラマ「ガリレオ」と異なって、

抑え気味というか、終始落ち着いた感じの絵づくりや

音楽の使い方は素晴らしかったです。

福田靖さんの脚本もよかった。

TVシリーズの時から、今回の「ガリレオ」、よかったな~って

思った時は、福田さんの脚本でしたからね。


湯川を演じた福山雅治さんはもちろんですが、

今作品のもう1人の主役ともいえる難役・石神を見事に演じた

堤真一さんが、素晴らしかった。

最初は、かっこよすぎるでしょ、と思っていたけど……。


ただ、やっぱりというか、

予想していたことですが、

原作に登場していない内海刑事(柴崎コウ)は、

あまり必要性を感じませんでした。

たとえ使うとしても、

全編にわたって、登場させなくてもよかったかな~って。


あと、

原作のラストにあった、

「彼に触るなっ」「せめて、泣かせてやれ……」

は、

映画にも入れてほしかったな。



それにしても、

何かを犠牲にしてまでも、

石神が貫いた

愛の強さ、切なさ、そして、深さ――。


もっとも石神にとっては、

犠牲ではなく、題名のとおり献身であったのでしょう。


いろいろと考えさせられます。