日本でいちばん頭のいい人は・・・ | 人差し指のブログ

人差し指のブログ

パソコンが苦手な年金生活者です
本を読んで面白かったところを紹介します

「 お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ 」

邱永漢 ( きゅう・えいかん 1924~2012 )

糸井重里 ( いとい・しげさと 1948~ )

PHP研究所 2001年3月発行・より

 

 

 

 

  よく僕は講演で話すのですが、僕が今まで日本で会った人の中で

       いちばん頭のいい人は、二人いるんです。

 

 

    ひとりは田中角栄さんです。

 

    田中角栄さんがどのぐらい頭がいいかというと・・・・・こちらから、

    何もいわないうちから 「わかった、わかった」 というんだから 

    「こんな頭のいい人はいない」 と思っていました。

 

 

    江副浩正という人も、僕が電話をかけて、「この話、二十五億円

    かかるけど、あんたちょっとすまないけどやってくれない」 と言った

    ら、「わかった」 って、それですぐ実行に移せる人です。

 

 

江副 浩正(えぞえ ひろまさ、1936年昭和11年) - 2013年平成25年)は、株式会社リクルートの創業者として知られる日本実業家

東京大学が生んだ最大のベンチャー起業家と評されるが、「リクルート事件」の贈賄側人物としても知られる

 

リクルート事件」 ~リクルートの関連会社であり、未上場の不動産会社、リクルートコスモス未公開株賄賂として譲渡された。

贈賄側のリクルート関係者と、収賄側の政治家官僚らが逮捕され、政界官界・マスコミを揺るがす、大不祥事となった。

 

江副浩正リクルート会長は2003年(平成15年)に東京地裁にて懲役3年執行猶予5年の有罪判決を受け、被告人・検察とも控訴せず同判決は確定。   ~wikipedia

 

 

 

    この二人は本当に頭がいいと思っていました。

 

 

     でもその人たちのその後を見ていると、あんまり幸せなことには

    なってないから、人間の頭がよすぎるのも問題ですね。

 

    「今のあなたの程度でちょうどいいんです」 

    と言うとみんな爆笑しますね。

 

 

糸井 そうですよね? 

    頭がよすぎて、簡単にわかっちゃったら、ダメですよね?

 

 

  頭のいい人の時代なんかすぐ終わってしまって、ぜんぶ新しい勢力

    に変わっちゃったでしょう?

 

 

糸井 ハナマサさんとか、ユニクロとかが流通を変えていって・・・・

    それが、音がするほどガラッと変えるわけじゃないから、みんなが

    気づきにくいんでしょうね。

 

 

ハナマサは、株式会社花正が経営し、関東地方に店舗を展開している

スーパーマーケットである。

「肉のハナマサ」という名のように、特に精コーナーが充実しており、

キロ単位での精肉の販売など、一般の小売店と比較して数倍の量をワンパッケージング化することで、スーパーながらも卸値に近い価格での販売を実現している。  ~ Wikipedia

 

 

  優秀だと自分で思っている人たちは、どうしても自分の考え方に固執

    しますから。

 

 

糸井 こんな少しの変化は、ボヤのように消せるっていう感じで見ていたん

    でしょうね。

 

 

    ・・・・そうやって、一回時代が変わって、選手が交代すると、もう

    前に活躍していた選手は復活はしないんですか?

 

 

 邱 できないんですね。

 

 

糸井 今、すごい早さでお答えになりましたね。

 

 

  いっぺん横綱やったやつに、もういっぺん横綱やれったって無理

    でしょ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                             1月2日の奈良公園