日本軍は何勝何敗だったのか?   | 人差し指のブログ

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本を読んで面白かったところを紹介します

 

 

 

 

「 新世紀への英知        われわれは何を考え、何をなすべきか 」

渡部昇一 / 谷沢永一 / 小室直樹

祥伝社 平成13年2月発行・より

 

 

 

小室  ここで今一度、私なりに大東亜戦争についてまとめさせていただく

     と、

 

     第一番目に、あの戦争は、日本が十分に強ければ、やる必要がな

     かったということ。

 

     第二番目には、日本軍というのは大暴れに暴れたということ。

 

     第三番目に、日本はもう少しうまくやっていたら勝てたということ。

 

     この三つを明らかにしておくべきだと思います。

 

 

 

     まず二番目のことから言いますと、渡部さんがおっしゃったとおり、

     ハワイ真珠湾における勝利というのは画期的な大勝利でした。

 

 

     出航中だったエンタープライズ、レキシントンという二隻の航空母

     艦を除いて、アメリカの太平洋艦隊を全滅させたわけです。

 

 

 

     もう一つ、これは今の人は案外知りませんが、真珠湾攻撃の二日

     後の十二月十日に、今度はマレー沖で英国東洋艦隊をも全滅さ

     せたのです。

 

 

      このときには、大英雄チャーチルも泣いたそうです。

     かのチャーチルをして、「ことによったら大英帝国もダメかもしれな

     い」 と言わしめた。

 

 

     このこと、すなわち日本が英国東洋艦隊を全滅させた事実が、

     インドをはじめとするアジアの人々に与えた影響というのは、

     ものすごく大きかったわけです。

 

 

 

渡部  日本がイギリス帝国を解体させたわけですからね。

 

 

小室  そうです。ですから、日本は英国には勝っているのです。

 

 

     海軍においてはほとんど百戦百勝、それから陸軍においても、

     インパール、その後ビルマで負けただけで、全部合わせると英国

     に対しては十四勝一敗か十三勝二敗で勝っています。

 

 

     そのほかフランス、オランダに対しては連戦連勝です。

     まったく負けていない。

 

     まず、日本人はこのことを思い出さないといけないと思います。

 

 

渡部  それはシナに対しても。

 

小室  そう、連戦連勝です。

 

 

 

谷沢  ただ残念なことに、そうした事実をきっちりまとめて、本当にわかる

     ように解説をした書物というのがありませんね。

 

 

     きちんと教えてくれる人もいない。

     日本の著作家は時流を押し返す本を書かない。

 

 

 

 

 

 

 朝霞(埼玉)の花火大会 8月4日 中央公園にて撮影