トランプも、共和党では左といえますが、言っている内容に統一性がなく、
どこに位置するのかはっきりしません。
訳がわからないのです。
彼は一時間半の演説を台本なしでやりますが、
話の最初と最後では内容が矛盾していることが日常茶飯事です。
共和党は人工中絶に反対ですが、トランプは、
人工中絶は女性の権利の問題だといってました。
ところがいまは逆に大反対に回って、「中絶した女性は処罰すべき」 と発言し、一時、支持率がガクンと落ちてしまいました。
さらに彼は、クリントン夫妻にかなりの政治献金をしています。
民主党の党員だった時代もあるのです。
トランプの政治思想がどこに位置するのか、本当にわかりません。
人々が喜びそうなことを言っているだけかも知れません。
日本に対しても 「核武装はありえる」 と容認発言をしていましたが、
いまはそんなことは言っていないと、報道したマスコミを批判しています。
「日本覚醒」
ケント・ギルバート (Kent Sidney Gilbert 1952~)
株式会社 宝島社 2016年8月発行・より
英国大使館前(東京・千代田区)にて4月10日撮影