シナの皇帝は皆泥棒出身 | 人差し指のブログ

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本を読んで面白かったところを紹介します

 

 

 

「膝を打つ 丸谷才一エッセイ傑作選2

丸谷才一(まるや さいいち 大正14年~平成24年)

株式会社文芸春秋 2015年2月発行・より

 

 

 

高島俊男さんの本で読んだんですが、

漢の高祖も、明の太祖も、みんな大盗賊上がりであって、

彼らは流民をぞろぞろ引き連れて歩いたあげく天下を取った。

 

 

 

その点では、大長征をやった毛沢東も同じで、

だから彼は項羽、劉邦から朱元璋、李自成、清の太平天国までをみんな 「農民起義」 なんて褒めそやすのだ、という中国人の説がある。

 

 

 

王希哲の説で、これを書いたせいで懲役十五年ですって。

 

 

たいへんな国だなあ。

 

 

しかし、そうなるとわかっていながら書くやつは偉いよ。

 

 

 

大盗賊史観というのかな、

中国の王様はみんな泥棒出身であるというこの見方には、

なるほどなあと感心しましたね。

 

 

 

泥棒と言ったって、大風呂敷の包みをしょって一人で盗む日本の泥棒とは大違いだな(笑)

 

 

 

昨年11月20日 光が丘公園(東京・練馬)にて撮影