浦添市にある湧き水です。

尚寧王も掬って飲んだことがあるとか。
それが現存し、水が湧き出ているのが不思議です。

雨が降り、大地に流れ、琉球石灰岩の層に沁み込んだ水は、長い時間をかけて濾過され、こうして湧き水として利用されます。

大きな川のない、琉球列島はこうした湧き水に頼っていました。

人々はそれを「カー」とよんだり「ガー」とよんだり、あるいは「ヒージャー(樋川)」とよんだりしていました。

東側にあると、アガリヌカー

水量も多く大きな湧き水だと、ウフガー
生まれた子供が産湯をいただく、ウブガー
場所から○○ヒージャー(垣花ヒージャーなど)

 

生まれて死ぬまで。

いやいやそれこそ、死後までも。湯灌といって拭いてあげる儀式もありました。

その水は、生まれた時につかった「ウブガー」からとったりします。
湯灌した後は、風葬となり、土に帰り、雨が降り、大地に流れ‥‥
めくるめく生命の旅ともいえますね。

 

沖縄で湧水が信仰の対象となっているのもわかりますね。