日常ニ寝ぼけた瞼をグイッとこじ開けて、枕元に置いたスマートフォンを一目見る。バイトの時間まで大分時間がある。どうやらアラームが鳴り響く前に起きたらしい。ライブハウスへの出演費、リハーサルスタジオの使用料金、各楽器の消耗品や新しい機材の購入費。その費用を捻出する為に作曲時間や練習時間よりもはるかに長い時間をアルバイトに割く。多くのバンドマンはそんなものだ。練習は決まってクタクタになって帰ってきた夜、その時間が何よりも楽しい。そして、何よりも惨めだ。漠然とした気持ちだけが僕を支えていた。