昭和の産業遺構の北沢浮遊選鉱場跡を見学した後は、次も昭和の遺構の見学です。

 

高さ3mの塀に鉄格子の扉

 

 

旧相川拘置支所を見学しました。

 

拘置所ですよ。

 

拘置所って、なかなか見学できないでしょ。

 

なので今回の旅で密かに楽しみにしていたんです。

 

密かにというよりは佐渡金山よりも楽しみだったかも。

 

 

蔦が良い感じに絡んで歴史を感じる旧相川拘置支所

 

 

昭和29年に新潟刑務所相川拘置支所として開設、佐和田地区に移転する昭和47年まで使用されていました。

 

現存する木造拘置所として国の登録有形文化財にもなっていて、無料で内部も見学できるようになっています。

 

 

ここに来るまでの道は車1台がやっと通れるほどの細い道でしたが、2台分の駐車スペースが用意されています。

 

 

下調べの時に、車を停められるのか(少し離れた所にある公共の駐車場に停めて歩いたほうがいいのか?)心配だったので、この記事を見た人の参考になればと駐車場の写真も載せておきますね。

 

 

鉄格子の右側の小扉から身をかがめて入ります。

 

 

 

ここが塀の中の世界

 

 

 

拘置所は平屋建てです。

 

 

 

それでは入所~

 

 

 

入口で記帳して、最初に入ってみたのが面会室です。

 

 

 

透明の仕切りがあって、テレビのドラマで見たことのあるような光景ですね。

 

 

手前が面会者で向こう側に入所者が座ります。

 

 

拘置所内はたくさんの部屋に分れていました。

 

 

右側が新入調査室

 

ここで新入入所者の身体検査や事務手続きが行われ番号が決められたようです。

 

 

 

こちらは所長室です。

 

 

 

所長の椅子かな?

 

 

 

年季の入った金庫もありました。

 

 

 

▼給湯室

 

▼炊事場

 

釜が三つ並んでいます。

 

質素な食事だったようですが、正月三が日は鰤や三食白米が出されたそうです。

 

 

▼入浴場

 

 

浴槽は二つ

 

 

入浴は1週間に2回で時間は15分

 

入れるのは左の浴槽で、右側の浴槽は上がり湯と洗面用に使っていたという。

 

 

この狭い部屋は書信室

 

 

入所者が外部と連絡を取れるのは面会と手紙です。

 

この書信室でのみ手紙を書くことが許されたそうです。

 

 

そしていよいよ居房棟へ

 

 

1名定員の独居房が6室、3名定員の雑居房が3室と医務室からなる居房棟

 

 

まずは9番の独居房から

 

 

木の扉に小窓、頑丈そうな鍵がついています。

 

扉を開けます。

 

 

広さは3畳

 

 

板の仕切りの先は便所になっています。

 

 

 

続いて7番の独居房

 

 

9番の独居房との違いがわかりますか?

 

 

7番の独居房には便所の前に仕切り板がありません。

 

仕切り板があった9番の独居房は女性や少年が収監される独居房で、女性に配慮してあるとのことでした。

 

 

こちらは3名定員の雑居房

 

 

広さは6畳

 

雑居房の便所は個室ですね。

 

 

用をたしている所を他の2人に見られたら嫌だもんね。

 

 

最後に医務室

 

 

計りと木のベッドがありました。

 

 

 

昭和47年(1972年)に移転し拘置所として使われなくなって今年でちょうど50年です。

(私も今年で50になります・・・どうでもいい)

 

当時のそのままが残り、時代を感じる数々の設備や備品

 

非日常的で貴重な体験となった旧相川拘置支所でした。

 

つづく