1泊2日 三陸一人旅

 

昼食に釜石ラーメンをいただいたあとは、釜石市立鉄の歴史館に向かいました。

 

まず駐車場からの眺めが素晴らしいです。

 

 

高台から釜石湾を一望。

 

 

中央の小高い丘の上にそびえるのは、釜石のシンボルの釜石大観音。

 

 

晴れていたら青い空、青い海に白亜の釜石大観音で最高だったのでしょうが、時おり小雨が降る空模様。

 

空と観音さまの色があまり変わりないのが惜しいな。

 

 

鉄の歴史館前には、昭和40年まで釜石製鉄所と釜石鉱山の間を走っていたSLが展示されています。

 

 

 

 

それでは鉄の歴史館に入館。

 

時間が無く駆け足で見てきたんですが、釜石がなぜ鉄の街になっていったのかが分かる歴史館でした。


釜石で鉄鉱石が発見されたのは江戸時代の中期。

 

 

盛岡藩士の大島高任が釜石の橋野に洋式高炉を築造し、鉄鉱石を原料とした鉄づくりに挑戦しました。

 

▲日本で初めて高炉で溶かした状態の鉄を取り出すことに成功した大島高任

 

▼高さ14・6メートルの橋野高炉の原寸大模型

 

鉄鉱石だけでなく、高炉の燃料の木炭となる樹木、高炉に空気を送るための水車に必要な水源が豊富だったことから鉄のまちに発展していった釜石。

 

橋野高炉を再現したジオラマには水車がありました。

 

 

 

明治に入り官営の釜石製鉄所が建設。

 

 

▼車にこれだけの鉄が使用されていますという展示

 

 

鉄からアンモナイトまで展示もたくさんあって、じっくり見学するには2~3時間は必要かもしれません。

 

▲釜石市と姉妹都市のフランス・ディーニュレバン市で発掘された1億9500万年前のアンモナイト化石群の巨大レプリカ

 

 

私が予定していた時間は30分

これから訪れる方は最低でも1時間は時間をみておいたほうが良いですよ。

 

 

もうひとつ勉強になったのが「鉄面皮」

 

 

「鉄仮面」と混同しておりました。

 

「鉄面皮」と「鉄仮面」の違いわかりますか?

 

「鉄仮面」といえば、どんなピンチでも表情を変えない巨人の加藤初投手のことを思い出しました。

 

「鉄面皮」は誰でしょうね?

 

 

館内にはテラスもあり、ここからも釜石湾と釜石大観音を眺めることができます。

 

 

ここでも釜石大観音の後ろ姿。

 

 

観音さまのお顔を拝みに行きましょう。

 

 

まずは駐車場から。

 

 

参道を進み

 

 

 

斜め後ろ姿に。

 

 

 

そして正面へ。

 

 

優しそうなお顔をされていますね。

 

 

観音さまの胎内はらせん階段になっていて登ることができます。

 

 

胸の辺りが展望台です。

 

 

 

海抜120mから釜石湾を望めます。

 

 

 

左手には釜石港。

 

 

一瞬だけですが、釜石湾に虹が架かりました。

 

 

10年前、観音さまはどんな思いで迫りくる津波を見ておられたのだろうか。

 

その後、どんな思いで復興していく釜石の街を見守ってこられたのでしょうか。

 

そして、これからも釜石の街を見守り続けていかれることでしょう。

 

 

続いて釜石駅に向かいました。

 

 

 

JRの駅舎の右には三陸鉄道釜石駅の駅舎。

 

 

三陸鉄道の駅舎内にはラグビーボールのモニュメントがあります。

 

 

 

お目当てはJRの駅の方。

 

 

15時10分に釜石駅に到着するSL銀河です。

 

入場券を購入して改札を通ろうとすると・・・

 

駅員さんに「この時間に発車する列車も到着する列車もありませんよ」

と言われました。

 

「SLを見に来たんですけど・・・」

 

「SLは午前に出ましたよ」

 

 

やっちゃいましたね。

 

土日に花巻⇔釜石を一往復するのかと思っていました。

 

が、土曜日に10時36分に花巻駅を出発して15時10分に釜石駅着。

 

SL銀河は釜石駅で1泊して、日曜日の9時57分に花巻へ出発するダイヤでした。

 

土日の2日間かけての一往復だったのです。

 

この日は日曜日。

SL銀河が15時10分に到着するのは昨日でした。

 

 

入場券を払い戻していただき駅前広場へ。

 

 

こちらにも大島喬任像があります。

 

 

 

 

そして「復興の鐘」

 

 

 

復興の鐘には「鎮魂」「復興」「記憶」「希望」の四文字が刻まれています。

 

鎮魂

 

復興

 

記憶

 

希望

 

「復興の鐘」を鳴らして次の目的地の大船渡へ向かいました。

 

 

つづく