参考資料3157 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

ノストラダムスは偽名だった
「はたしてミッシェル・ド・ノストラダムスという名前の人物は実在したのだろうか? これも疑問である。たしかに彼の肖像画もあれば、彼の家族の記録も残っている。だからそういう名前の人物がいたことはたしかだろう。しかし、わたしはこう考える。ノストラダムスとは、彼が所属する秘密結社の暗号名ではなかったかと。その根拠はいくつかある。
 まずノストラダムスと同時代のもうひとりの予言者ジャン・トリテームだが、彼はそういう名前の人物ではなく、トリテンマイムという町に生まれた男であることがわかっている。トリテンマイムの町に生まれたからトリテームと名乗ったのである。彼は神父でもあり、錬金術師でもあった。そして神秘年代学の著書を何冊か残し、それがノストラダムスに大きな影響を与えることになった。これだけでこの二人が同じ秘密結社に所属していた証拠にはならないが、トリテームが実名を隠して生まれ故郷の名を冠して作品を著したように、ノストラダムスもまたその名が実際の名前でなかったことは十分に考えられる。
 たとえば先ほどふれた有名な秘密結社、薔薇十字団というのがある。薔薇と十字という意味だが、これはあくまでも世間を欺くための隠れミノであり、ほんとうは薔薇のラテン語に「隠れること」というのがあることに注目すべきである。
 そしてこの薔薇十字団の開祖といわれるC・R・Cという名の人物も謎に包まれたまま、その素姓も経歴もわからない。彼を見たという団員はだれもいないし、団員以外にも彼を見たという記録も残っていない。ただ薔薇十字団と密接な関係にあるといわれるフリーメーソンの出版物に胸まであご髯をのばし、蠟燭の燃える机を前にして坐っている肖像画が載っているだけである。この謎の人物C・R・Cが確立したと伝えられている霊的な哲学体系もまた、錬金術、カバラ体系、占星術、魔術などをもとに構成されている。この哲学者は、霊的な達成への道を三つの段階(彼はこれを山と呼んでいる)に分けて、秘教的な薔薇十字の思想を教えている。この山のうち最初でもっとも低いのが知恵の山、第二のカバラの山、第三が魔術の山である。そのほかにも3という数字は神聖なものとしていろいろなところに出てくる。
 さてノストラダムスがやはりカバラの体系を伝承する秘密結社の開祖だったらどうだろう。いや開祖ではなくても、当時の秘密結社の頭領格、つまり主導者であったことは考えられる。そしてその結社の名前が”ノストラダムス”だったとしたら・・・。
 われわれがよく知っているパリのノートルダム大聖堂はカトリック教の大本山であり、地名ノートルダムは”われらの貴婦人”を意味し、それは聖母マリアをさしている。フランスの各地方にもノートルダム寺院があり、それぞれがパリの大聖堂の管理下におかれている。現在、ノストラダムスの遺体が眠っているのもプロヴァンス地方のサロン・ド・プロヴァンスにあるノートルダム礼拝堂である。遺言書を口述してもらう際、ノストラダムスは自分の墓をサン・ローラン僧会教会のノートルダム礼拝堂のなかにするよう命じたが、あとであらためてサロン町のサン・フランソワ修道会教会の大扉と聖マルナの祭壇のあいだに埋葬してくれるように告げた。しかし18世紀末の大革命のときにこの教会は破壊されて、彼の墓は新しい場所に移された。なんとそこはノストラダムスが最初に定めたノートルダム礼拝堂だったのである。
 ノートルダムをラテン語読みにすれば、ノストラダムスである。この不思議なめぐりあわせこそ、ノートルダムと彼が深いつながりで結ばれていることを証明している。
 それに彼の場合もまたトリテームのように、生まれ育った町が南仏のプロヴァンス地方の町サン・レミのノートルダム街であったこともあわせて考えれば、トリテンマイムで生まれたトリテームと同じようにノートルダムで生まれた男と解釈することができる。ミッシェル・ド・ノートルダムはそれこそ「ノートルダムに住むミッシェル」という名前の男の意味になる。
 どちらにしても、ノストラダムスが本名でないことはこれで明らかになった。
 ノストラダムスは偽名だったのだ。彼のほんとうの名前はわからない。しかし彼がヨーロッパに古くからある「大母神=聖母マリア」信仰に根拠をもつ秘密結社の主導者であったことに疑いをはさむ余地はまったくない。」
「ノストラダムスの遺言書」ダニエル・ルゾー著・流 智明監修より

感想
>ほんとうは薔薇のラテン語に「隠れること」というのがあることに注目すべきである。

ラテン語の薔薇は「rosa」だが、植物のバラの意味しかないようだが。https://ja.wiktionary.org/wiki/rosa#%E3%83%A9%E3%83%86%E3%83%B3%E8%AA%9E

補足
「ヨーロッパではラテン語の rosa に由来する名で呼ぶ言語が多く、また同じ語が別義として「薔薇色」として「ピンク色」の意味をもつことが多い。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%A9#%E5%90%8D%E7%A7%B0

むしろ、イタリア語の「rosa」にはスポーツ用語で「正規軍」の意味もあるようだ。https://kotobank.jp/itjaword/rosa

>そしてこの薔薇十字団の開祖といわれるC・R・Cという名の人物も謎に包まれたまま、その素姓も経歴もわからない。

クリスチャン・ローゼンクロイツの事だが、「rose」が入っているのでここから「薔薇」を取ったんじゃないの?

>われわれがよく知っているパリのノートルダム大聖堂はカトリック教の大本山であり、地名ノートルダムは”われらの貴婦人”を意味し、それは聖母マリアをさしている。

「貴婦人」つながりで2巻53番の詩を紹介しよう。

百詩篇第2巻53番
海辺の都市の大規模な悪疫は、
代償として罪なくして咎められた公正な血(を持つ者)の死が
復讐されることでしか止まらないだろう、
偽りによって辱められる偉大な婦人によって。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/1771.html

2行目は「イエスの磔刑」の事と解釈している。つまり、新型コロナのような病気は「原始キリスト教」の復活がない限り永遠に治まらないという事だろう。
そこで、4行目を自分で訳してみると、

「De la grand dame par feincte n'outraigée.」

「outraigée」は現代語の「outrager」(ひどく侮辱する,凌辱する,[法や良識に]反する,背く)の過去分詞,「n’」は「ne」(「ない」、つまり否定)の短縮形。「feincte」は古語辞典に「Fiction」とあるので「空想,想像[の産物],虚構,作り事,協定,申合せ」、または「feinte」の古語と見ると(これはノストラダムスの大事典の訳からも確実)、「[相手を惑わす]見せかけの動作,牽制(示威)運動,フェイント,策略,ぺてん,見せかけ,偽り」,「dame」は「既婚女性,奥さん,婦人,女性,貴婦人,身分の高い女性,奥方,女領主,姫,修道女,[トランプ,チェスの]クイーン,女王」,「grand」(偉大な)

「虚構に凌辱されない偉大な身分の高い女性によって」

百詩篇第2巻53番
海辺の都市の大規模な悪疫は、
代償として罪なくして咎められた公正な血(を持つ者)の死が
復讐されることでしか止まらないだろう、
虚構に凌辱されない偉大な身分の高い女性によって

4行目は、真の救世主の母親になる女性の事だろう。
また、ノストラダムスの大事典に「ピエール・ブランダムールは3行目の damne を damné としている」とあるので、「dame」を「damné」とすると「地獄に落ちた(落ちる運命の)人,悪魔につかれた人,逆境にある人」。
また、「outrage」には、中期フランス語では「罪」(forfait, crime)などの意味もあったそうなので、

「罪がないのに策略によって地獄に落ちた(落ちる運命の)偉大な人によって」

百詩篇第2巻53番
海辺の都市の大規模な悪疫は、
代償として罪なくして咎められた公正な血(を持つ者)の死が
復讐されることでしか止まらないだろう、
罪がないのに策略によって地獄に落ちた(落ちる運命の)偉大な人によって

4行目は、「イザヤ書」第53章の人物だろう。

「1 だれがわれわれの聞いたことを/信じ得たか。主の腕は、だれにあらわれたか。
2 彼は主の前に若木のように、かわいた土から出る根のように育った。彼にはわれわれの見るべき姿がなく、威厳もなく、われわれの慕うべき美しさもない。
3 彼は侮られて人に捨てられ、悲しみの人で、病を知っていた。また顔をおおって忌みきらわれる者のように、彼は侮られた。われわれも彼を尊ばなかった。
4 まことに彼はわれわれの病を負い、われわれの悲しみをになった。しかるに、われわれは思った、彼は打たれ、神にたたかれ、苦しめられたのだと。
5 しかし彼はわれわれのとがのために傷つけられ、われわれの不義のために砕かれたのだ。彼はみずから懲らしめをうけて、われわれに平安を与え、その打たれた傷によって、われわれはいやされたのだ。」
「イザヤ書」第53章1節~5節(口語訳)

「ISA53:01わたしたちの聞いたことを、誰が信じえようか。主は御腕の力を誰に示されたことがあろうか。
ISA53:02乾いた地に埋もれた根から生え出た若枝のように/この人は主の前に育った。見るべき面影はなく/輝かしい風格も、好ましい容姿もない。
ISA53:03彼は軽蔑され、人々に見捨てられ/多くの痛みを負い、病を知っている。彼はわたしたちに顔を隠し/わたしたちは彼を軽蔑し、無視していた。
ISA53:04彼が担ったのはわたしたちの病/彼が負ったのはわたしたちの痛みであったのに/わたしたちは思っていた/神の手にかかり、打たれたから/彼は苦しんでいるのだ、と。
ISA53:05彼が刺し貫かれたのは/わたしたちの背きのためであり/彼が打ち砕かれたのは/わたしたちの咎のためであった。彼の受けた懲らしめによって/わたしたちに平和が与えられ/彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた。」
「イザヤ書」第53章1節~5節(新共同訳)

まさに人身御供である。

>ノストラダムスは偽名だったのだ。彼のほんとうの名前はわからない。しかし彼がヨーロッパに古くからある「大母神=聖母マリア」信仰に根拠をもつ秘密結社の主導者であったことに疑いをはさむ余地はまったくない。」

バカバカしい話だが、彼の名前はミシェル・ノストラダムス(Michel Nostradamus)でフランス語名はミシェル・ド・ノートルダム (Michel de Nostredame) である。(ウィキペディアを見れば載っている。)
因みに、「ミシェル」が「大天使ミカエル」に由来する事は有名だろう。ここで、シンクロニシティーとして、五島勉氏の説を挙げよう。

「そしてこの中から、「ミカエル」をめぐる驚異のつながりも引き出されてくるのである。
 それによると、ミカエルはまず、「御帰る」(聖なる民族がそのルーツに帰る)という古代日本語と共通。また「見返る」(振る返る→みつめ直す→これまでの価値と違う別の価値に気づく)とも共通。
 さらに「身変える」(変身する→これまでの人間と違うものに変わる→精神的または肉体的に超人化する)。この古神道の秘語ともミカエルは共通しているのだと・・・・。
 もしそうなら、「終わりの日、立ち上がって人々を破滅から救うミカエル」、これは「御帰って見返って身変えった」近未来の日本と日本人をさす大きな可能性がある、といえないか。」
「ユダヤ深層予言」五島勉著より

ここで、再び、

百詩篇第2巻53番
海辺の都市の大規模な悪疫は、
代償として罪なくして咎められた公正な血(を持つ者)の死が
復讐されることでしか止まらないだろう、
虚構に凌辱されない偉大な身分の高い女性によって

4行目は、佳子さまと日本人のような気がしてならない。

おまけ