参考資料2364 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

詩篇 その126
「62 神はその民をつるぎにわたし、その嗣業にむかって大いなる怒りをもらされた。
63 火は彼らの若者たちを焼きつくし、彼らのおとめたちは婚姻の歌を失い、
64 彼らの祭司たちはつるぎによって倒れ、彼らのやもめたちは嘆き悲しむことさえしなかった。
65 そのとき主は眠った者のさめたように、勇士が酒によって叫ぶように目をさまして、
66 そのあだを撃ち退け、とこしえの恥を彼らに負わせられた。
67 神はヨセフの天幕をしりぞけ、エフライムの部族を選ばず、
68 ユダの部族を選び、神の愛するシオンの山を選ばれた。
69 神はその聖所を高い天のように建て、とこしえに基を定められた地のように建てられた。
70 神はそのしもべダビデを選んで、羊のおりから取り、
71 乳を与える雌羊の番をするところからつれて来て、その民ヤコブ、その嗣業イスラエルの牧者とされた。
72 こうして彼は直き心をもって彼らを牧し、巧みな手をもって彼らを導いた。」
旧約聖書「詩篇」第78篇62節~72節

感想
>70 神はそのしもべダビデを選んで、羊のおりから取り、
71 乳を与える雌羊の番をするところからつれて来て、その民ヤコブ、その嗣業イスラエルの牧者とされた。
72 こうして彼は直き心をもって彼らを牧し、巧みな手をもって彼らを導いた。

「78:70僕ダビデを選び、羊のおりから彼を取り
78:71乳を飲ませている羊の後ろから取って
御自分の民ヤコブを
御自分の嗣業イスラエルを養う者とされた。
78:72彼は無垢な心をもって彼らを養い
英知に満ちた手をもって導いた。」(新共同訳)

これは歴史上の人物のダビデの事だと思われるが、同じ選ばれし者のサウルについて調べてみよう。何故、途中で落とされたのか。

「15 さてサウルが来る一日前に、主はサムエルの耳に告げて言われた、
16 「あすの今ごろ、あなたの所に、ベニヤミンの地から、ひとりの人をつかわすであろう。あなたはその人に油を注いで、わたしの民イスラエルの君としなさい。彼はわたしの民をペリシテびとの手から救い出すであろう。わたしの民の叫びがわたしに届き、わたしがその悩みを顧みるからである」。
17 サムエルがサウルを見た時、主は言われた、「見よ、わたしの言ったのはこの人である。この人がわたしの民を治めるであろう」。
「サムエル記上」第9章15節~17節

「1 その時サムエルは油のびんを取って、サウルの頭に注ぎ、彼に口づけして言った、「主はあなたに油を注いで、その民イスラエルのとされたではありませんか。あなたは主の民を治め、周囲の敵の手から彼らを救わなければならない。主があなたに油を注いで、その嗣業の君とされたことの、しるしは次のとおりです。」
「サムエル記上」第10章1節

補足:https://kotobank.jp/word/油を注がれた者-1263742

「1 サウルは三十歳で王の位につき、二年イスラエルを治めた。」
「サムエル記上」第13章1節

「47 サウルはイスラエルの王となって、周囲のもろもろの敵、すなわちモアブ、アンモンの人々、エドム、ゾバの王たちおよびペリシテびとと戦い、すべて向かう所で勝利を得た。
48 サウルは勇ましく働き、アマレクびとを撃って、イスラエルびとを略奪者の手から救い出した。」
「サムエル記上」第14章47節~48節

「1 さて、サムエルはサウルに言った、「主は、わたしをつかわし、あなたに油をそそいで、その民イスラエルの王とされました。それゆえ、今、主の言葉を聞きなさい。
2 万軍の主は、こう仰せられる、『わたしは、アマレクがイスラエルにした事、すなわちイスラエルがエジプトから上ってきた時、その途中で敵対したことについて彼らを罰するであろう。
3 今、行ってアマレクを撃ち、そのすべての持ち物を滅ぼしつくせ。彼らをゆるすな。男も女も、幼な子も乳飲み子も、牛も羊も、らくだも、ろばも皆、殺せ』」。
4 サウルは民を呼び集め、テライムで人数を調べたところ、歩兵は二十万、ユダの人は一万であった。
5 そしてサウルはアマレクの町へ行って、谷に兵を伏せた。
6 サウルはケニびとに言った、「さあ、あなたがたはアマレクびとを離れて、下っていってください。彼らと一緒にあなたがたを滅ぼすようなことがあってはならない。あなたがたは、イスラエルの人々がエジプトから上ってきた時、親切にしてくれたのですから」。そこでケニびとはアマレクびとを離れて行った。
7 サウルはアマレクびとを撃って、ハビラからエジプトの東にあるシュルにまで及んだ。
8 そしてアマレクびとの王アガグをいけどり、つるぎをもってその民をことごとく滅ぼした。
9 しかしサウルと民はアガグをゆるし、また羊と牛の最も良いもの、肥えたものならびに小羊と、すべての良いものを残し、それらを滅ぼし尽すことを好まず、ただ値うちのない、つまらない物を滅ぼし尽した。
10 その時、主の言葉がサムエルに臨んだ、
11 「わたしはサウルを王としたことを悔いる。彼がそむいて、わたしに従わず、わたしの言葉を行わなかったからである」。サムエルは怒って、夜通し、主に呼ばわった。」
「サムエル記上」第15章1節~11節

これが落とされた理由である。中途半端な「義」は自己満足なのだろう。むしろ、へりくだりの方が勇気が必要な事である。

「24 サウルはサムエルに言った、「わたしは主の命令とあなたの言葉にそむいて罪を犯しました。民を恐れて、その声に聞き従ったからです。
25 どうぞ、今わたしの罪をゆるし、わたしと一緒に帰って、主を拝ませてください」。
26 サムエルはサウルに言った、「あなたと一緒に帰りません。あなたが主の言葉を捨てたので、主もあなたを捨てて、イスラエルの王位から退けられたからです」。
27 こうしてサムエルが去ろうとして身をかえした時、サウルがサムエルの上着のすそを捕えたので、それは裂けた。
28 サムエルは彼に言った、「主はきょう、あなたからイスラエルの王国を裂き、もっと良いあなたの隣人に与えられた。」
「サムエル記上」第15章24節~28節

念のため、隣人がダビデとなる訳である。

おまけ