詩篇 その86
「1 あなたがた力ある者よ、まことにあなたがたは正しい事を語り、公平をもって人の子らをさばくのか。
2 否、あなたがたは心のうちに悪い事をたくらみ、その手は地に暴虐を行う。
3 悪しき者は胎を出た時から、そむき去り、生れ出た時から、あやまちを犯し、偽りを語る。
4
5 彼らはへびの毒のような毒をもち、魔法使または巧みに呪文を唱える者の声を聞かない耳をふさぐ耳しいのまむしのようである。
6 神よ、彼らの口の歯を折ってください。主よ、若いししのきばを抜き砕いてください。
7 彼らを流れゆく水のように消え去らせ、踏み倒される若草のように衰えさせてください。
8 また溶けてどろどろになるかたつむりのように、時ならず生れた日を見ぬ子のようにしてください。
9 あなたがたの釜がまだいばらの熱を感じない前に青いのも、燃えているのも共につむじ風に吹き払われるように彼らを吹き払ってください。
10 正しい者は復讐を見て喜び、その足を悪しき者の血で洗うであろう。
11 そして人々は言うであろう、「まことに正しい者には報いがある。まことに地にさばきを行われる神がある」と。」
旧約聖書「詩篇」第58篇1節~11節
感想
>1 あなたがた力ある者よ、まことにあなたがたは正しい事を語り、公平をもって人の子らをさばくのか。
2 否、あなたがたは心のうちに悪い事をたくらみ、その手は地に暴虐を行う。
「58:02しかし、お前たちは正しく語り
公平な裁きを行っているというのか
人の子らよ。
58:03いや、お前たちはこの地で
不正に満ちた心をもってふるまい
お前たちの手は不法を量り売りしている。」(新共同訳)
チュートリアル徳井さんの事件を連想した。
「タレントのデヴィ夫人(79)が27日、自身のツイッターを更新し、お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実(44)の個人会社「チューリップ」の申告漏れと所得隠しが発覚したことを受けて、持論をつづった。
(中略)
「徳井さん、イメージが好感度が高かっただけに残念です。会社を設立したのは節税のため。なのに無申告とはありえないこと。税務署から警告を受け口座を差し押さえられても無申告を通すとは悪質極まりない」と指摘した。」
引用元:https://hochi.news/articles/20191027-OHT1T50157.html
しかし、こんな見方もある。
「約1億2000万円の申告漏れに所得隠し、さらに社会保険の未加入など、次々とお金にまつわるルーズな部分が浮き彫りになっている、お笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実。実はお金の支払いに関するルーズな暮らしぶりを、過去に本人が明らかにしていた。
「電気が止まりました。ギガダルス」。これは徳井が2010年6月10日に投稿したツイートだ。電気が止まった理由は料金の未払いで、「漆黒の闇と静寂の中、ロウソクを灯す。アロマキャンドルから出る香りが哀しい」と綴り、最初の投稿から2時間で電気が戻ったことを伝えている。しかし、徳井の“インフラストップ”はこれだけでは終わらない。
「クリスマスイブ、ガスが止まった…」(2010年12月24日)
「MGT また ガス 止まった」(2011年6月30日)
「やってしまった。水道が止まった…」(2011年11月8日)
「気付けばまた料金払い忘れてて、ガスが止まっている。今日は水風呂だ」(2012年8月23日)
約2年の間に生活インフラが5度止まっていた徳井。いずれの場合も未払いが発覚した後、すぐに料金は支払ったようだ。ネットでは、そのルーズさが「度を超えている」という声の一方、「ワタシも水道、ガス、電気よく止められた」と理解を示す声も上がっている。」
引用元:https://news.livedoor.com/article/detail/17301039/
本当に「悪質極まりない」犯罪で逮捕されるべき事案なのだろうか。追徴課税分を払えばそんなに責められるような話とは思えないが。(罰金刑のようなもの。)
補足
「かつてレンタルビデオを1年間返却せず、延滞料を10万円払った話をネタにしていました」
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191024-00000028-nkgendai-ent
因みに、イエスはこんな事を述べている。
「1 人をさばくな。自分がさばかれないためである。
2 あなたがたがさばくそのさばきで、自分もさばかれ、あなたがたの量るそのはかりで、自分にも量り与えられるであろう。
3 なぜ、兄弟の目にあるちりを見ながら、自分の目にある梁を認めないのか。
4 自分の目には梁があるのに、どうして兄弟にむかって、あなたの目からちりを取らせてください、と言えようか。
5 偽善者よ、まず自分の目から梁を取りのけるがよい。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目からちりを取りのけることができるだろう。」
「マタイによる福音書」第7章1節~5節
>6 神よ、彼らの口の歯を折ってください。主よ、若いししのきばを抜き砕いてください。
「58:07神が彼らの口から歯を抜き去ってくださるように。主が獅子の牙を折ってくださるように。」(新共同訳)
ところで、イエスは不正が必ずしも悪いと考えていた訳ではないようである。
「16:8 ところが主人は、この不正な家令の利口なやり方をほめた。この世の子らはその時代に対しては、光の子らよりも利口である。
16:9 またあなたがたに言うが、不正の富を用いてでも、自分のために友だちをつくるがよい。そうすれば、富が無くなった場合、あなたがたを永遠のすまいに迎えてくれるであろう。」
「ルカによる福音書」第16章8節~9節
念のため、「終わりの時」の話だろう。また、イエスは律法が最優先とは考えていなかった。
「3 すると、律法学者たちやパリサイ人たちが、姦淫をしている時につかまえられた女をひっぱってきて、中に立たせた上、イエスに言った、
4 「先生、この女は姦淫の場でつかまえられました。
5 モーセは律法の中で、こういう女を石で打ち殺せと命じましたが、あなたはどう思いますか」。
6 彼らがそう言ったのは、イエスをためして、訴える口実を得るためであった。しかし、イエスは身をかがめて、指で地面に何か書いておられた。
7 彼らが問い続けるので、イエスは身を起して彼らに言われた、「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの女に石を投げつけるがよい」。
8 そしてまた身をかがめて、地面に物を書きつづけられた。
9 これを聞くと、彼らは年寄から始めて、ひとりびとり出て行き、ついに、イエスだけになり、女は中にいたまま残された。
10 そこでイエスは身を起して女に言われた、「女よ、みんなはどこにいるか。あなたを罰する者はなかったのか」。
11 女は言った、「主よ、だれもございません」。イエスは言われた、「わたしもあなたを罰しない。お帰りなさい。今後はもう罪を犯さないように」。〕 」
「ヨハネによる福音書」第8章3節~11節
そりゃそうだよね。イエスは天国では子供のような人が一番偉いと述べているんだからね。
「18:1 そのとき、弟子たちがイエスのもとにきて言った、「いったい、天国ではだれがいちばん偉いのですか」。
18:2 すると、イエスは幼な子を呼び寄せ、彼らのまん中に立たせて言われた、
18:3 「よく聞きなさい。心をいれかえて幼な子のようにならなければ、天国にはいることはできないであろう。
18:4 この幼な子のように自分を低くする者が、天国でいちばん偉いのである。」
「マタイによる福音書」第18章1節~4節
補足
「15 いと高く、いと上なる者、とこしえに住む者、その名を聖ととなえられる者がこう言われる、「わたしは高く、聖なる所に住み、また心砕けて、へりくだる者と共に住み、へりくだる者の霊をいかし、砕ける者の心をいかす。」
「イザヤ書」第57章15節
おまけ