この巨大潮流を知らずして「終末」は語れない その9
この惑星上でかつてなき戦争がはじまる
「まず、⑭「荒らす憎むべき者が立ってはならないところに立つのをみたならば(読者よ悟れ)」ですが、これはマタイ伝によると、「預言者ダニエルによっていわれた荒らす憎むべき者が・・・・」とあるように、旧約ダニエル書の「荒らす憎むべきものが祭壇の角のうえに現われる。そして、定められたときの終わりに至るまで荒廃は続き、都は荒らされる」に対応しています。また、この対応がある故に(読者よ悟れ)とわざわざ但し書きをしているのです。
何を”悟れ”というのか。これが「定められたときの終わりに至る」きっかけであることを悟れというのです。
では、その「荒らす憎むべき者」とはいったい誰なのか。ルカ伝によれば「エルサレムが軍隊に包囲されるのをみたならば、その滅亡が近づいたと悟りなさい」(21/20)とあります。なるほど、ではどこの国が攻めてくるのか、それがハルマゲドンになるというのか、いえ待って下さい。ここらあたりは極めて事態が錯綜しているところなので、時間の順を追って解読していきましょう。
まずダニエル書をみると、「悟れ、その幻(ダニエルがみた幻)は終わりのときのことである。お前がみた雄羊の二本の角とはメディアとペルシャである」。どうやらメディア(イラク)とペルシャ(イラン)の軍が現イスラエルの地に侵攻してくることから”終わりの日”ははじまるようです。
問題はこの荒らす憎むべき者の「立ってはならぬところ」とはどこを指すかですが、これはユダヤ教の主ヤハウエの立場からいえば、ユダヤ教の至聖所”エルサレム(ソロモン)の神殿”ということになりましょう。
それはどこにあるのか。実は、どこにもないのです。正確にいえば、AD70年、ローマ軍により第二神殿が破壊されて以来、ユダヤ教の主神殿はこの地上に存在していません。
なぜ建てないのか。その”定められた地”に、現在、「丘のドーム」と呼ばれるイスラム教のモスクが鎮座しているからです。しかも、ここがメッカ・メジナに次ぐイスラム教三大聖地の一つとなっているため、事はさらに厄介になってきます。
なら、他の地に建てればいいではないか。いえそうはいかないのです。神殿はモリヤ山上の前とまったく同じ場所でなくてはならないと、主は(申命記で)くどいほど念を押しています。
何しろこの主はすこぶる頑固な神様なのです。したがって、ユダヤ人にとってはこの地に神殿を建てない限り、主との契約を果たしたことにはならないわけで、その意味ではイスラエルという国はまだ正式には建国されていないともいえるのです。さればこそ、ユダヤの民としては万難を排してでもここに神殿を建てるよう試みることでしょう(すでにその設計図も資材も用意されており、いつでも建てられる態勢になっているとか)。」
「ヤハウエの巨大潮流預言」柴藤甲子男著より
感想
>では、その「荒らす憎むべき者」とはいったい誰なのか。ルカ伝によれば「エルサレムが軍隊に包囲されるのをみたならば、その滅亡が近づいたと悟りなさい」(21/20)とあります。なるほど、ではどこの国が攻めてくるのか、それがハルマゲドンになるというのか、いえ待って下さい。ここらあたりは極めて事態が錯綜しているところなので、時間の順を追って解読していきましょう。
これを単純に「どうやらメディア(イラク)とペルシャ(イラン)の軍が現イスラエルの地に侵攻してくることから”終わりの日”ははじまるようです」と解釈するのは危険である。その理由は、「ヨハネの黙示録」に、
「あなたの見た獣は、昔はいたが、今はおらず、そして、やがて底知れぬ所から上ってきて、ついには滅びに至るものである。地に住む者のうち、世の初めからいのちの書に名をしるされていない者たちは、この獣が、昔はいたが今はおらず、やがて来るのを見て、驚きあやしむであろう。
ここに、知恵のある心が必要である。七つの頭は、この女のすわっている七つの山であり、また、七人の王のことである。
そのうちの五人はすでに倒れ、ひとりは今おり、もうひとりは、まだきていない。それが来れば、しばらくの間だけおることになっている。
昔はいたが今はいないという獣は、すなわち第八のものであるが、またそれは、かの七人の中のひとりであって、ついには滅びに至るものである。
あなたの見た十の角は、十人の王のことであって、彼らはまだ国を受けてはいないが、獣と共に、一時だけ王としての権威を受ける。
彼らは心をひとつにしている。そして、自分たちの力と権威とを獣に与える。」
「ヨハネの黙示録」第17章8節~13節
とあり、「黙示録の獣」(反キリスト)が現れて(小惑星が衝突した後)、ハルマゲドンに関わる国が興るようだからである。勿論、現在の地盤を引き継ぐ形になると思われるが。
「18 人の形をした者は、再びわたしにさわり、わたしを力づけて、
19 言った、「大いに愛せられる人よ、恐れるには及ばない。安心しなさい。心を強くし、勇気を出しなさい」。彼がこう言ったとき、わたしは力づいて言った、「わが主よ、語ってください。あなたは、わたしに力をつけてくださったから」。
20 そこで彼は言った、「あなたは、わたしがなんのためにきたかを知っていますか。わたしは、今帰っていって、ペルシャの君と戦おうとしているのです。彼との戦いがすむと、ギリシヤの君があらわれるでしょう。
21 しかしわたしは、まず真理の書にしるされている事を、あなたに告げよう。わたしを助けて、彼らと戦う者は、あなたがたの君ミカエルのほかにはありません。」
「ダニエル書」第10章18節~21節
「人の形をした者」=「主」は「終わりの時」から来ているのである。つまり、タイムワープである。そう考えると、この「主」が「再臨したイエス」で「ミカエル」が「真理の御霊」(契約の使者)か。
「12 すると彼はわたしに言った、「ダニエルよ、恐れるに及ばない。あなたが悟ろうと心をこめ、あなたの神の前に身を悩ましたその初めの日から、あなたの言葉は、すでに聞かれたので、わたしは、あなたの言葉のゆえにきたのです。
13 ペルシャの国の君が、二十一日の間わたしの前に立ちふさがったが、天使の長のひとりであるミカエルがきて、わたしを助けたので、わたしは、彼をペルシャの国の君と共に、そこに残しておき、
14 末の日に、あなたの民に臨まんとする事を、あなたに悟らせるためにきたのです。この幻は、なおきたるべき日にかかわるものです」。」
「ダニエル書」第10章12節~14節
やはり、「終わりの時」から来ているようである。
「1 その時あなたの民を守っている大いなる君ミカエルが立ちあがります。また国が始まってから、その時にいたるまで、かつてなかったほどの悩みの時があるでしょう。しかし、その時あなたの民は救われます。すなわちあの書に名をしるされた者は皆救われます。
2 また地のちりの中に眠っている者のうち、多くの者は目をさますでしょう。そのうち永遠の生命にいたる者もあり、また恥と、限りなき恥辱をうける者もあるでしょう。
3 賢い者は、大空の輝きのように輝き、また多くの人を義に導く者は、星のようになって永遠にいたるでしょう。
4 ダニエルよ、あなたは終りの時までこの言葉を秘し、この書を封じておきなさい。多くの者は、あちこちと探り調べ、そして知識が増すでしょう」。」
「ダニエル書」第12章1節~4節
やはり、ミカエルは「真理の御霊」(契約の使者)のようである。
>なぜ建てないのか。その”定められた地”に、現在、「丘のドーム」と呼ばれるイスラム教のモスクが鎮座しているからです。しかも、ここがメッカ・メジナに次ぐイスラム教三大聖地の一つとなっているため、事はさらに厄介になってきます。
以前にも書いたが、ユダヤ教,キリスト教,イスラム教は1つになるだろう。ただし、それは「終わりの時」に突入した後かどうかは分からない。
「ムスリムは、イーサーがこの世の終わりに近い時期に再臨すると信じている。クルアーンの一節は、将来のイーサーの復活について、以下のようにうたっている。
"本当にかれ(イーサー)は,(審判の)時の印の一つである。だからその(時)に就いて疑ってはならない。そしてわれに従え。これこそ,正しい道である。"[Quran 43:61]
イスラームの伝承によれば、イーサーはマフディー(正義の導き)による戦の最中に降臨すると考えられている。マフディーとは、イスラームの終末論ではイスラームの救世主として知られており、反キリスト(al-Masīh ad-Dajjāl。偽メシア)とその支持者に対抗する者である。イーサーは、ダマスカスの白い拱廊に、黄色いローブをまとい頭に油を塗って降臨し、マフディーに加わって偽メシアと戦う。イーサーは、イスラームではムスリムであり、イスラームの教えを遵守する者と思われている。最終的にイーサーは偽メシアを圧倒し、すべての啓典の民(ahl al-kitāb、ユダヤ教徒とキリスト教徒をいう)が彼に従ってイスラームの教団ひとつにまとまるという。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/イスラームにおけるイーサー#再臨
念のため、イーサーはイエス・キリストの事で、マフディーは真理の御霊(契約の使者)の事と考えている。
3巻95番の詩
人々はムーア人の戒律が衰えるのを見るだろう
遥かに魅惑的な別のものの後で
最高位のボリステヌスは贈与と弁舌によって
より魅力的なものに背くようになるだろう
人々はモール人の法が滅びるのを見るだろう。
その後には、もっと誘惑的な別の法が。
ボリュステネースがまず屈する。
贈り物と弁舌とによって、一層魅力的なるもの。
https://www42.atwiki.jp/nostradamus/pages/471.html
3巻97番の詩
新しい法が新しい地を占領する
シリア、ユダ、パレスチナの方で
野蛮な大帝国が崩壊する
フィービーが彼の世紀を決定する前に
新しい法が新しい土地を占領する、
シリア、ユダヤ、パレスティナの方で。
バルバロイの大帝国は崩壊する、
ポイベーがその周期を固定する前に。
https://www42.atwiki.jp/nostradamus/pages/491.html
おまけ