マタイによる福音書 その8
「さて、イエスはヨハネが捕えられたと聞いて、ガリラヤへ退かれた。
そしてナザレを去り、ゼブルンとナフタリとの地方にある海べの町カペナウムに行って住まわれた。
これは預言者イザヤによって言われた言(ことば)が、成就するためである。
「ゼブルンの地、ナフタリの地、
海に沿う地方、ヨルダンの向こうの地、
異邦人のガリラヤ、
暗黒の中に住んでいる民は大いなる光を見、
死の地、死の陰に住んでいる人々に、光がのぼった」。
この時からイエスは教を宣(の)べはじめて言われた、「悔い改めよ、天国は近づいた」。
さて、イエスがガリラヤの海べを歩いておられると、ふたりの兄弟、すなわち、ペテロと呼ばれたシモンとその兄弟アンデレとが、海に網を打っているのをごらんになった。彼らは漁師であった。
イエスは彼らに言われた、「わたしについてきなさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう」。
すると、彼らはすぐに網を捨てて、イエスに従った。
そこから進んで行かれると、ほかのふたりの兄弟、すなわち、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネとが、父ゼベダイと一緒に、舟の中で網を繕っているのをごらんになった。そこで彼らをお招きになると、
すぐ舟と父とをおいて、イエスに従って行った。
イエスはガリラヤの全地を巡り歩いて、諸会堂で教え、御国(みくに)の福音を宣べ伝え、民の中のあらゆる病気、あらゆるわずらいをおいやしになった。
そこで、その評判はシリヤ全地にひろまり、人々があらゆる病にかかっている者、すなわち、いろいろの病気と苦しみとに悩んでいる者、悪霊につかれている者、てんかん、中風(ちゅうぶ)の者などをイエスのところに連れてきたので、これらの人々をおいやしになった。
こうして、ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤ及びヨルダンの向こうから、おびただしい群衆がきてイエスに従った。」
「マタイによる福音書」第4章11節~25節
感想
>これは預言者イザヤによって言われた言(ことば)が、成就するためである。
「ゼブルンの地、ナフタリの地、
海に沿う地方、ヨルダンの向こうの地、
異邦人のガリラヤ、
暗黒の中に住んでいる民は大いなる光を見、
死の地、死の陰に住んでいる人々に、光がのぼった」。
この原文は、「イザヤ書」第9章1節~2節。
「1 しかし、苦しみにあった地にも、やみがなくなる。さきにはゼブルンの地、ナフタリの地にはずかしめを与えられたが、後には海に至る道、ヨルダンの向こうの地、異邦人のガリラヤに光栄を与えられる。
2 暗やみの中に歩んでいた民は大いなる光を見た。暗黒の地に住んでいた人々の上に光が照った。」
「イザヤ書」第9章1節~2節
これはイエスの事と考えているが、ダブルミーニングの可能性もあるので、続きを見てみよう。
「3 あなたが国民を増し、その喜びを大きくされたので、彼らは刈入れ時に喜ぶように、獲物を分かつ時に楽しむように、あなたの前に喜んだ。
4 これはあなたが彼らの負っているくびきと、その肩のつえと、しえたげる者のむちとを、ミデアンの日になされたように折られたからだ。
5 すべて戦場で、歩兵のはいたくつと、血にまみれた衣とは、火の燃えくさとなって焼かれる。
6 ひとりのみどりごがわれわれのために生れた、ひとりの男の子がわれわれに与えられた。まつりごとはその肩にあり、その名は、「霊妙なる議士、大能の神、とこしえの父、平和の君」ととなえられる。
7 そのまつりごとと平和とは、増し加わって限りなく、ダビデの位に座して、その国を治め、今より後、とこしえに公平と正義とをもって/これを立て、これを保たれる。万軍の主の熱心がこれをなされるのである。」
「イザヤ書」第9章3節~7節
6節はイエスの事なのだろうか。「終わりの時」に生れて来る救世主の事ではないだろうか。
「132:10 あなたのしもべダビデのために、あなたの油そそがれた者の顔を、しりぞけないでください。
132:11 主はまことをもってダビデに誓われたので、それにそむくことはない。すなわち言われた、「わたしはあなたの身から出た子のひとりを、あなたの位につかせる。
132:12 もしあなたの子らがわたしの教える契約と、あかしとを守るならば、その子らもまた、とこしえにあなたの位に座するであろう」。」
「詩篇」第132篇10節~12節
「13 われわれの神、主よ、あなた以外のもろもろの主がわれわれを治めた。しかし、われわれはただ、あなたの名のみをあがめる。」
「イザヤ書」第26章13節
「110:1 主はわが主に言われる、「わたしがあなたのもろもろの敵をあなたの足台とするまで、わたしの右に座せよ」と。」
旧約聖書「詩篇」第110篇1節
補足:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12247640468.html
「秘教哲学者の書物からすると、大ピラミッドの構造には、地球上の人類が持つ本性とその宇宙との大変特殊な関係が物質的に表現されているということになる。大ピラミッドの本質は、ベイリー著『秘教占星学』に書かれたプレアデス星団からのメッセージの本質に関わる部分の中に読み取ることができる。これを次に引用しておこう。
「彼らからの光は、他の光とは違っている。それは反応を呼び起こす。―――私は凝結した世界(ヤギ座)の一番奥深い所にいる。私は墓なのだ。そして、私は子宮(カニ座)でもある。私は物質性に深く沈んでしまった岩だ。私は太陽が誕生した山の頂上であり、そこからは太陽が見え、光の最初の光線を把えることができる。―――人類は本日あるがごとく、本日の性質を備えている。母の息子として生まれ、墓から生まれ、誕生してからは光を示すものとなる・・・・」」
「ピラミッド大予言」マックス・トス著(1982年)
救世主の母親は山羊座生まれで救世主は蟹座の可能性がある。因みに、救世主の母親は選民(聖徒)の指導者となるらしい。
と以前に書いたが、星座はちょっとこじつけだった。それより、「そこでマリヤが言った、「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように」。」(「ルカによる福音書」第1章38節)から、謙虚な人物なのだろう。
また、「終わりの時」の扉を開けると考えると、パンドーラ―ともシンクロするかもしれない。
おまけ