参考資料962 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

神がファチマの預言を降ろした理由
「フランスとスペインの国境をなすピレネー山脈に聖櫃が眠っていると考える人たちもいる。ファチマの預言を信じる人たちである。1917年、ポルトガルのリスボン近郊の村、ファチマの牛飼いの少年の目の前に突然聖母マリアが出現し、三つの預言を残した。
 一つは、悔い改めない者がどうなるか、それを示すため、地獄の光景を描写した。
 その二は、第二次世界大戦の勃発と終了の預言。
 そして第三は・・・・。
 残念ながらこの第三の預言はいまだに公開されていない。バチカンの法王庁の奥の院の大金庫に厳重に保管されたままである。しかしただ一人、その預言を見た人物がいる。当時のローマ法王である。だが法王は、内容のあまりの凄まじさに恐慌をきたし、気絶してしまったという。
 なぜ、神は、大切な予言をポルトガルの辺鄙な村に降ろしたのだろう?
 そこがミソである。つまり、ファチマ近くのピレネー山脈山中に聖櫃が隠されているためだ、というのである。
 ピレネー山脈に聖櫃が眠っているとするこの説は、ローマ軍が聖櫃を持ち出したこと、そのローマが西ゴート族に襲われ、聖櫃が奪われ、彼らがスペインに侵入する際、スーパー・ウェポンとして聖櫃を押し立てて侵入し、それを山脈内に隠したことなどを前提としている。
 しかし我々は、第二神殿が完成した紀元前515年に、すでに聖櫃が神殿から姿を消していたことを知っている。となると、紀元70年にローマ軍がエルサレムになだれこんだときには、すでに聖櫃はなかったことになる。つまり、ファチマ一派のピレネー山脈聖櫃隠匿説は実効性がないことになる。」
「封印された【黒聖書】の真実」並木伸一郎著より

感想
>1917年、ポルトガルのリスボン近郊の村、ファチマの牛飼いの少年の目の前に突然聖母マリアが出現し、三つの預言を残した。

何かと勘違いしてるね。ファティマの奇跡は3人の子供の前に、まず少年(の天使)が現れ、しばらく期間を置いて聖母マリアが現れたと思った。因みに、二人の子供はそれからまもなく死に、最年長のルチアという少女だけが生き残った。
アバウトにはこちら。http://www.h2.dion.ne.jp/~apo.2012/phatima.html

>残念ながらこの第三の預言はいまだに公開されていない。

以前にも書いたが、2000年に公開されたが、この本が書かれたのは1998年。

>しかしただ一人、その預言を見た人物がいる。当時のローマ法王である。だが法王は、内容のあまりの凄まじさに恐慌をきたし、気絶してしまったという。

私もちょっと勘違いしていたが、1960年ぐらいの時の法王である。

ローマ法王、「第三の秘密」を読んで卒倒
「そのときの法王は、いま(注:1981年)のヨハネ・パウロ二世の四代前の、ピオ十二世だった。ピオ十二世はいったん、「第三の秘密」の封を切って一部に目を通したといわれるが、真相はよくわからない。ともかく、それは重ねて封をされ、法王専用の特別保管庫の奥深くしまいこまれた。
 そのまま、つぎのヨハネス二十三世、そのつぎのパウロ六世に受け継がれた。そして1960年代の半ばすぎ、パウロ六世は思い立って保管庫を開け、みずから二重の封を切り、「第三の秘密」の全文をはじめて読んだ。
 「1960年を過ぎたら封を切ってよい」というルチアの意向を法王は知っていたので、公開するかどうか判断するためにも、まず一人で中身を読んでみたのだろう。
 それはうららかな春の日で、法王はおだやかな顔で読みはじめたが、そのうち顔色が変わってきた。(その様子を、私が直接見たわけではないが、当時の法王庁の教理聖省長官オッタビアーニ氏が、のちに地元の記者に洩らしたところによると)、法王は真っ青になった顔に手を当て、息をつめ、失神状態で椅子からころがり落ちそうになったという。
 側近たちがこれに気づき、おどろいて助け起こした。侍医団が駆けつけた。症状そのものはたいしたことはなく、注射と安静ですぐ回復したが、そのあと法王は「第三の秘密」を掌でおおいかくすようにして、きびしくこう申しわたしたという。
「これは公表すべきでない。わたしが墓のなかまで持って行かねばならぬ」
 以来、「ファティマ・第三の秘密」は、法王庁のなかでは禁句(タブー)になってしまった―――と、アメリカのジョン・A・キールも書いている。キールは超常現象を科学的に追求するジャーナリストとして著名で、NASA(アメリカ航空宇宙局)から法王庁の内外にまで多くの情報源を持っており、右の話もかなり真相に近いとみていい。」
「ファティマ・第三の秘密」五島勉著より

ここで、ピオ12世が動じず、パウロ6世が卒倒した事に着目してみると、前回推理した「イエスが再臨しない」か「未来の法王が黙示録の獣」でもない何か「別のもの」の可能性もあるね。

『ピオ12世の予言』
「1952年4月13日、当時のローマ法王ピオ12世が、バチカン放送局からNHKを通じて日本全国に放送した次のような異例のメッセージ。
・・・・いと慈悲深き我らの救主は、きたるべき世紀を予言して、東の国の多くの人々が天国の饗宴に座するため、来り参するであろうといわれました(『ルカ』第13章29節)。この喜ぶべき予言が、私の愛する日本に実現しますように・・・・
ああ、すべての国々の王、すべての国々の望み、東よりの光、輝かしき永遠の光にして正義の太陽なる神よ・・・・
御身の愛する日本、そして御身の名において私がこよなく愛する日本の上に、御恵みをもたらし給わんことを・・・・」(金山政英訳)
「悪魔の黙示666」高橋良典著より

おかしい。「ルカによる福音書」第13章29節にはそんな事は書いていない。お世辞か。

「24.そこでイエスは人々にむかって言われた、「狭い戸口からはいるように努めなさい。事実、はいろうとしても、はいれない人が多いのだから。
25.家の主人が立って戸を閉じてしまってから、あなたがたが外に立ち戸をたたき始めて、『ご主人様、どうぞあけてください』と言っても、主人はそれに答えて、『あなたがたがどこからきた人なのか、わたしは知らない』と言うであろう。
26.そのとき、『わたしたちはあなたとご一緒に飲み食いしました。また、あなたはわたしたちの大通りで教えてくださいました』と言い出しても、
27.彼は、『あなたがたがどこからきた人なのか、わたしは知らない。悪事を働く者どもよ、みんな行ってしまえ』と言うであろう。
28.あなたがたは、アブラハム、イサク、ヤコブやすべての預言者たちが、神の国にはいっているのに、自分たちは外に投げ出されることになれば、そこで泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう。
29.それから人々が、東から西から、また南から北からきて、神の国で宴会の席につくであろう。
30.こうしてあとのもので先になるものがあり、また、先のものであとになるものもある」。」
「ルカによる福音書」第13章24節~30節

卒倒内容は28節とも考えられるね。

おまけ