参考資料938 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

メシア再来にともなう宗教的なしるし
「しかし、“霊”は次のように明確に告げておられます。終わりの時には、惑わす霊と、悪霊どもとの教えとに心を奪われ、信仰から脱落する者がいます。
テモテへの手紙1 4章1節

 使徒で予言者のパウロは現代を見とおして、キリスト教の信仰を捨て去り、悪魔崇拝に走る者が出てくると予言した。
 第一次世界大戦以降、イエスとその使徒たちが語ったとおり、キリスト信仰から“離れる”者が増えつづけている。白いローブをまとい、白髪混じりのあごひげを長く伸ばすだけで、だれでもお手軽に“メシア出現ビジネス”ができるように見える。
 新聞には、彼らの言う“宗教的洗脳”事件が満載されている。これはいったい何なのか、もしかして古代の予言者たちが警告した“悪霊憑き”により近いのではないか、とも思えてくる。
“にせメシア”の中でも伝説的な人物は、従う者たちに不可思議で、超人的ともいえる力をふるったジム・ジョーンズ牧師だろう。彼はアメリカの“福音主義者”で、九百人を超す男女や子供を従えて、風変わりな聖体拝領の儀式を行った。儀式は、ジョーンズが信徒たちとともに生活共同体を作ったガイアナのジャングルで行われた。そして、この悪魔じみた男は、超自然的な、しかし不自然で非常識な儀式を自分の“使徒たち”にほどこし、その“使徒たち”はジョーンズとともに最後の聖体拝領―――死の聖体拝領―――を分かちあった。全員が同時に毒を飲んだのだ。
 今日では、いわゆる熱烈な悪魔崇拝があちこちで見られる。また、白魔術の実践にともなって、黒魔術も復活している。1981年発行の『ピアズ百科』第九十版には、次のような記述が見られる。
《若い世代のあいだで白魔術が大流行しているが、これは正統的な宗教の権威がおおかた崩れ去った結果だといえる》
 このピアズの記述を読むと、記事の中で知らず知らずのうちに、千九百年前の予言者の言葉をくり返しているのがよくわかる。《・・・・惑わす霊に心を奪われ、信仰から脱落する者がいます・・・・》
 1969年に起きたあのシャロン・テート/マンソン事件(カリフォルニアも狂信集団のリーダー、チャールズ・マンソンが女優のシャロン・テートら七人をなぶり殺しにした事件)は、アメリカばかりでなく全世界にショックを与えた。今世紀最悪の事件のひとつにかぞえられる、この血なまぐさい虐殺事件の裏にあったのは、献身的な悪魔崇拝だったからである。
 現代にはびこりはじめた悪の存在を理解するためには、善人ぶる必要はない。ドン・スタントンの報告では、アメリカだけでも五百万人が公然とサタンを崇拝し、悪魔にささげられた“教会”は、ひとつの都市だけで何と六百もあるというのだ。さらに、オーストラリアのシドニーでは、高校生の半数が悪魔崇拝を経験しているという。
 また、アントン・スザンドル・ラヴェイは“サタン教会”を設立して、“サタンの聖書”を発行した―――この“聖書”は、1975年までに百万部以上売りきったというのだ。」
「Ⅴ・ダンスタンの終末大予言(下)」ヴィクター・ダンスタン著・幸島研次訳より

感想
>しかし、“霊”は次のように明確に告げておられます。終わりの時には、惑わす霊と、悪霊どもとの教えとに心を奪われ、信仰から脱落する者がいます。
テモテへの手紙1 4章1節

私もキリスト教徒の人にはサタンとか言われているかもしれないから、この続きを調べてみよう。

「4:1 しかし、“霊”は次のように明確に告げておられます。終わりの時には、惑わす霊と、悪霊どもの教えとに心を奪われ、信仰から脱落する者がいます。
4:2 このことは、偽りを語る者たちの偽善によって引き起こされるのです。彼らは自分の良心に焼き印を押されており、
4:3 結婚を禁じたり、ある種の食物を断つことを命じたりします。しかし、この食物は、信仰を持ち、真理を認識した人たちが感謝して食べるようにと、神がお造りになったものです。
4:4 というのは、神がお造りになったものはすべて良いものであり、感謝して受けるならば、何一つ捨てるものはないからです。
4:5 神の言葉と祈りとによって聖なるものとされるのです。」
新共同訳(1節~5節)

「しかし、御霊は明らかに告げて言う。後の時になると、ある人々は、惑わす霊と悪霊の教とに気をとられて、信仰から離れ去るであろう。
それは、良心に焼き印をおされている偽り者の偽善のしわざである。
これらの偽り者どもは、結婚を禁じたり、食物を断つことを命じたりする。しかし食物は、信仰があり真理を認める者が、感謝して受けるようにと、神の造られたものである。
神の造られたものは、みな良いものであって、感謝して受けるなら、何ひとつ捨てるべきものはない。
それらは、神の言と祈とによって、きよめられるからである。」
口語訳(1節~5節)

結婚を禁じたり断食(または菜食)を命じるなんてオウム真理教の出家信者みたいだね。
 しかし、新約聖書の「~への手紙」って全部イエスじゃなくて弟子が書いているんだね。今までも何となく違和感があったが、旧約聖書やイエスの言っている事と矛盾する所もあるね。
 例えば、感謝して食べれば何を食べてもいいっていうのは、旧約聖書の豚を食べてはいけないとか血を食べてはいけない(ユダヤ教徒はステーキは血抜きをしたものしか食べない)とかと矛盾するし、イエスは断食を間接的に勧めているしね。例えば、「マタイによる福音書」第6章17節~18節。

「あなたがたは断食をする時には、自分の頭に油を塗り、顔を洗いなさい。それは断食をしていることが人に知られないで、隠れた所においでになるあなたの父に知られるためである。すると、隠れた事を見ておられるあなたの父は、報いて下さるであろう。」

また、結婚に関してはこんな箇所もある。

「イエスは答えて言われた、「あなたがたは聖書も神の力も知らないから、思い違いをしている。復活の時には、彼らはめとったり、とついだりすることはない。彼らは天にいる御使のようなものである。」(「マタイによる福音書」第22章29節~30節)

「イエスは彼らに言われた、「この世の子らは、めとったり、とついだりするが、かの世にはいって死人からの復活にあずかるにふさわしい者たちは、めとったり、とついだりすることはない。彼らは天使にも等しいものであり、また復活にあずかるゆえに、神の子でもあるので、もう死ぬことはあり得ないからである。」(「ルカによる福音書」第20章34節~36節)

そもそもサタンはキリスト教徒の中にもいるらしい。

「見よ、サタンの会堂に属する者、すなわち、ユダヤ人と自称してはいるが、その実ユダヤ人ではなくて、偽る者たちに、こうしよう。見よ、彼らがあなたの足もとにきて平伏するようにし、そして、わたしがあなたを愛していることを、彼らに知らせよう。」
「ヨハネの黙示録」第3章9節

多分、聖霊の働きとかで凄い奇跡を起こすような人達だと思うよ。

「また、大いなるしるしを行って、人々の前で火を天から地に降らせることさえした。」
「ヨハネの黙示録第13章13節

「地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、その名を世の初めからしるされていない者はみな、この獣を拝むであろう。耳のある者は、聞くがよい。とりことなるべき者は、とりこになっていく。」
「ヨハネの黙示録第13章8節~9節

地道な努力が嫌いな人は奇跡に魅了されやすいだろう。

おまけ