黙示録の“再来”予言
「紀元前96年に書かれたヨハネの予言を思い出してほしい―――最初のメシアの到来について述べた部分のあとである。
そして、わたしは天が開かれるのを見た。すると、見よ、白い馬が現れた。それに乗っている方は、「誠実」および「真実」と呼ばれて、正義をもって裁き、また戦われる。
その目は燃えさかる炎のようで、頭には多くの王冠があった。この方には、自分のほかはだれも知らない名が記されていた。また、血に染まった衣をまとっており、その名は「神の言葉」と呼ばれた。そして、天の軍勢が白い馬に乗り、白く清い麻の布をまとってこの方に従っていた。
この方の口からは、鋭い剣が出ている。諸国の民をそれで打ち倒すのである。また、自ら鉄の杖で彼らを治める。この方はぶどう酒のしぼり桶を踏むが、これには全能者である神の激しい怒りがこめられている。この方の衣と腿のあたりには「王の王、主の主」という名がしるされていた。
ヨハネの黙示録 19章11~16節
予言者ゼカリヤはキリスト生誕の六百年前に、“終わりの時”の“ハルマゲドンの戦い”でメシアが再臨するという予言を残している。
見よ、主の日が来る。かすめ取られたあなたのものが、あなたの中で分けられる日が。
わたしは諸国の民をことごとく集め、エルサレムに戦いをいどませる。都は陥落し、家は略奪され、女たちは犯され、都の半ばは捕囚となって行く。しかし、民の残りの者が都からまったく断たれることはない。戦いの日が来て、戦わねばならぬとき、主は進み出て、これらの国々と戦われる。
その日、主は御足をもってエルサレムの東にあるオリーブ山の上に立たれる。オリーブ山は東と西の半分に裂け、非常に大きな谷ができる。
ゼカリヤ書 14章1~4節
“神”自身が地上に降り立つという考えは、現在残っている最古の予言書のひとつ、ヨブ記でも見られる。
わたしをあがなう方は生きておられ、終わりの日には地の上に立たれるであろう。この皮膚がそこなわれようとも、この身をもって、わたしは神をあおぎ見るであろう。
ヨブ記 19章25節
読者のみなさんはイエス・キリストの“再来”についていろいろお聞きおよびかもしれないが、“再来”にかならずともなう出来事については、大まかな話しか聞いていない人がほとんどだと思う。そこで念のために、これまでに見てきた古代の予言者の言葉をひとまず要約しておこう。
① メシアは“終末の日”に再来する
② “キリストに結ばれて死んだ”といわれる者が、最初に墓からよみがえる。
③ 生き残っている者は“空中で主と出会う”。
④ このことは“異邦人の時”の苦難が去ったあと(1917年以降)に起こる。
⑤ このことは“ハルマゲドンの戦い”の前か、その最中に起こる。
⑥ “再来”のときには人類史上最大の戦争が起き、メシアが強大な軍隊を率いる。
⑦ 選ばれた人びとがイエスのもとへ“連れていかれ”、「二人が寝台でやすんでいると、そのうちの一人だけを連れていく・・・・」と告げられる。
⑧ 国々の戦いをしずめたのち、メシアは“王の王、主の主”として世界を治める。恒久的な平和が訪れる。
⑨ 王はダビデの王座につき、その王国は、“イスラエルの家”と“ユダの家”を合わせた、全イスラエルになる。
これでは理性が承知しない、と思うだろう―――わたしもそう思っている。しかし、これが古代の予言者たちの一貫した見解である以上、無視するわけにはいかない。
だからわたしは、わざわざ“SFを超える”SFと言ったはずだ。」
「Ⅴ・ダンスタンの終末大予言(下)」ヴィクター・ダンスタン著・幸島研次訳より
感想
全体的な感想は、以前の記事を再びじっくり読んでみて欲しい。http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12107232683.html
>選ばれた人びとがイエスのもとへ“連れていかれ”、「二人が寝台でやすんでいると、そのうちの一人だけを連れていく・・・・」と告げられる。
これから連想するのは、「マタイによる福音書」第24章40節,41節の「そのとき、ふたりの者が畑にいると、ひとりは取り去られ、ひとりは取り残されるであろう。ふたりの女がうすをひいていると、ひとりは取り去られ、ひとりは残されるであろう」である。つまり、携挙。
因みに、「ルカによる福音書」第17章34節~36節に、
「その夜、ふたりの男が一つ寝床にいるならば、ひとりは取り去られ、他のひとりは残されるであろう。ふたりの女が一緒にうすをひいているならば、ひとりは取り去られ、他のひとりは残されるであろう。〔ふたりの男が畑におれば、ひとりは取り去られ、他のひとりは残されるであろう〕。」
とある。さらに外典の「トマスによる福音書」には「二人の男が一つ寝台に休んでいるならば、一人が死に、一人が生きるであろう」とあるらしいが、外典は怪しいしどっちにしろ携挙の事だろう。ネタ元:http://tenryo.net/Luke14.htm
>これでは理性が承知しない、と思うだろう―――わたしもそう思っている。しかし、これが古代の予言者たちの一貫した見解である以上、無視するわけにはいかない。
別にそうは思わないけど、念のため、黙示録の獣とか龍(サタン)とかは「女たちは犯され」るような人達だろう。あと自分こそがキリスト(救世主)と言うような人物だね。反キリストなんだから。
おまけ