参考資料241 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

「当時私が得た超能力は、幽体離脱、手当療法、霊障を見ること、他心通(他人の心を読む)などである。幽体離脱とは、魂が肉体から抜け出して異次元へと飛び出して行く現象で、慣れないうちは、大へん恐しい思いをしたものだ。その頃は、抜け出した魂のコントロールが自由にできず、異次元に引き込まれたままになりそうなことがあった。肉体に帰ることができなくて、何度「このままだと死んでしまう」と青くなったことか。たとえば、ある日、激しい修行を終え、ぐったりと横になった私の耳に、いつもの音が響いてきた。ウォンウォンウォン・・・・という、幽体離脱直前に聴こえる音である。私は無意識に壁に向かって滑り出した。「ぶつかるっ!」と思った瞬間、もうひとりの自分が壁を突き抜けていた。そして放り出された先は、宇宙であった。私は青くなった。それこそ右も左もわからない宇宙なのだ。左右どころではない。上下さえ不明―――。暗闇に浮いている数えきれないほどの星々が私をとり巻いているばかりである。「T子―――っ、T子―――っ!」気の弱い私は、恐ろしさのあまり、妻の名を呼びながらもがいた。もがいていて気が遠くなるほどだった。もう、帰れないかもしれない。そう思った。ところが、その時身体が落下し始めたのだ。そして何かに引っぱられているかのように、自分の身体に戻っていった。そして、幽体と身体がぴったりと一致した時、ほっと胸をなでおろしたのであった。しかし、幽体離脱に習熟するにつれ、このような恐怖を感じることも無くなっていった。ごくふつうの人間だった私が、いくつかの超能力を得た仙道も、精神の安らぎという点で満足できるものではなかった。それはどうしてかというと、小周天、大周天を完成させる過程に、無理があるようなのだ。その過程には、天丹、人丹と呼ばれる修行があるのだが、中でも人丹に問題があるように思われる。人丹とは、異性とのセックスを利用して、自分のエネルギーを増大させる修行である。「接して漏らさず」という、射精をコントロールしなければならない段階もある。それが、性欲の強い男である私には合わなかったらしい。結果的に精神のバランスを崩してしまったのだ。これはどうしようもないことなので、求めるものは仙道でもなかった―――と自分で結論を出した。精神の安定を求めていたのにかえって精神のバランスを崩してしまったのでは元も子もないからだ。ただ超能力だけが目的だったら、仙道はそこまで最短距離でいける方法である。仙道も宗教の一つであったのだが、この頃から私は宗教的なものにひかれていったようだ。以前は、宗教など大嫌いであったというのに―――。第一、宗教などは現実逃避に過ぎないと思っていた。信仰を持っている人の性格も生き方もそれ以前と変わっていないと感じたし、指導者に疑問を尋ねても誰も最後まで答えることができなかった。それに加えて、自己改革のための具体的な方法や技術が無いことも気に入らなかった。精神論だけでは片手落ちだという考えを持っていたのだ。そんな私が宗教に傾倒していった。これだけでも私の苦悩の深刻さを理解していただけるのではないかと思う。私は、「安らぎ」「光」といった類の言葉に救いのようなものを感じ、高橋信次氏の著書20冊くらいに目を通した。高橋信次氏はゴッド・ライト・アソシエーション(GLA)の創始者である。残念ながら、回答らしきものを得られないままに、中村元氏の『原始仏典』と増谷文雄氏の『阿含教典』にめぐり合った。これによって、私は高橋信次氏の記述が正確ではないことを知ったのである。知識は知識として、正確に頭に入れたい。その思いを強くした私は、いよいよ原始仏教の修行へと入っていく。」
「超能力「秘密の開発法」」麻原彰晃著より

感想
>当時私が得た超能力は、幽体離脱、手当療法、霊障を見ること、他心通(他人の心を読む)などである。

仙道によって「他心通」を得たかどうかは知らないが、現在全面否定している「ひかりの輪」代表の上祐史浩氏は「2010年12月3日号の『FRIDAY』誌での対談において「麻原は人の心を読む感受性は鋭く、超能力のようなものは確かにあったが、能力と人格が一致しない人物だった」」と語ったそうなので、「他心通」はあったようだ。(弱視からそういう能力が発達したんだという見方もあると思うが、耳は良くなると思うが、それは考えにくい。)

>「T子―――っ、T子―――っ!」気の弱い私は、恐ろしさのあまり、妻の名を呼びながらもがいた。

「T子」は松本知子。

>それに加えて、自己改革のための具体的な方法や技術が無いことも気に入らなかった。

顕教はそうだね。密教は違うが。http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11295658763.html

因みに、私は呼吸法や息を何分も止めたりする修行系が好きだったが、双子の弟は占いとか霊言とかが好きだったので、「四柱推命」や他の占いの本や高橋信次や他の人物の霊言集とか今でも家に沢山ある。

おまけ