参考資料48 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

「それは、私たちが自分のことを「何か」から疎外されていると思い込んだり、「部外者」であるという感覚の原因である。
私たち現代人は、ちょうどかつてイスラエルという祖国をもたなかったユダヤ人がそうであったように、精神的な意味で「どこにも自分の居場所がない」と感じている、あるいはそれに薄うす気づいているのではないだろうか?だからこそ人は、少しでもまじめに自分のこと、人類のことを考えたとき、「人間とは何ものなのか?どこに行こうとしているのか?」という哲学的な問いを自然に発するのである。いまのままで自分が「これでよい」と思えない何かが、ここにあるように思える。また、キリスト教でいえば、神の愛の御元に守られていないように思うこと。あるいは、神はおろか、自分自身そのものを含めて、何者をも信じられないと思うような精神のもろさ、意識の弱さのなかに生きている。神へと上昇する、あるいは心の底から神を信じることができないのである。
・・・・つまり、何ものにも依存しない「私」、私というものの価値を、自分自身が自然に認められる状態にまで自分を押し上げていくことが、私たちに予言能力を身につけさせる前提になるのである。人類が無意識に降りきってしまった階段を、逆に水星や金星をベースにして上昇していく道が、私たちの目指す唯一の道、個人の予言能力の獲得という道なのである。このことは集団の強化、集合的な教育というかたちでは、決して達成されないという面をもっている。それは、人間の「自由意志」という、地球のもつ力を前提にしているからであって、私たち一人ひとりで自ら選択してその階段を一歩一歩進んでいかなければならないからである。これこそが四つの惑星がいったいどのような影響を、私たち人類に与えたのかをきちんと意識し、またそれを乗り越えていくことのできる道だ。そしてその道は自己の決断とともに指し示されていく。外部の何者にも依存しない「自己権威化」。それはただたんに、自分の自尊心を強め、偉そうにふるまうことではなく、自分の内から自然と芽生えてくる動揺を受けとめ、それにともなって生じる良心を自ら信じ、行動することなのである。
・・・・ここで、黙示録の秘密とは、人間から見ると希望のことだ。私たちが知らないこと、それでも漠然とではあるが信じようとしている何か。すなわち、それこそが秘密であり、希望となっている。いつという疑問を生じさせる気持ちを、自分の心の中で希望に変えること。自分の中にある理解されないままの秘密は、それが、まさに未知の希望となることで、私たちの行動の原動力となるのだ。考えてもみてほしい。子供が自分の将来、死ぬまでの自分の姿を思い描くことができたとしたら、その子供の人生は、ロボットのように、まさにマニュアルどおりに無気力にしか生きられないことを意味する。予言者は、人間をロボット化するために存在しているのではない。時間と人生の全貌は、いついかなるときでも、そのすべてを明かしてしまってはならないものなのだ。これは個人にとっても、また人類全体にとっても同じであり、ノストラダムスも十分にそのことがわかっていた。だからこそ、事が起こってからでないと、そのさまざまな予言の暗号が解読できないようにしたのである。」
「201X年終末大予言の秘密」高橋徹著より

感想
「予言能力の獲得」を「千年王国」に置き換えて考えると面白い。

おまけ 武田崇元が言う所のコンバータ機構(変換機構)を作れなかったのかねぇ。

死んだ友人が言ってたけど、女の方が精神的に強いのかねぇ。