10年前の「シリウス21」vs 「新問集」記事がトップに? | 不動産投資が1丁目1番地 | リノベーションの本質 | ライフスタイル賃貸 | 新ニーサ | 資産形成 |ブログで投資脳とお金の整理【マネリノ】

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=>o<=)シリウス21 発展編 VS 新中学問題集 発展編

テーマ:
■英語の文法用教材として、私立中で採用されることが多いのが「新中学問題集」と「シリウス」です。

「新中学問題集」は、塾・学校用専用教材として教育開発出版(http://www.kyo-kai.co.jp/)が編纂した問題集で、英語だけでなく、数学、国語、社会、理科という高校受験の主要5科目について、各学年別に発行されています。


英語・数学・国語の主要3教科については、難度別に発展編と標準編の2種類があり、発展編は主として難関私立高校受験に対応するレベル、標準編は中堅私立高校~公立高校受験に対応するレベルとして編集されていると考えていいでしょう。また数学については、「体系数学」のように中高一貫校に合わせた編集方針をとった「数BEKI」が新たに編集されました(代数Ⅰ、代数Ⅱ、幾何Ⅰ、幾何Ⅱの4分冊)。


教育開発出版は日本全国に支社と販売網を持ち、塾・学校用専用教材の開発と全国レベルの中学生用模試(学力診断テスト)を作成している会社で、プロ用教材のラインナップは充実しています。「新中学問題集」だけでなく、各科目の教科書内容の定着を図るドリル教材として、「Keyワーク」を採用する私立中もかなりの数にのぼります。また「新中学問題集」の姉妹版である「新小学問題集」は、大手進学塾でも中学入試用教材として採用されています。


教材開発というのは、作成者の見識が高くて教材作りが好きでないとできない作業で(医薬分業のようなもの?)・・・・、もともと大手進学塾でテキストやテストの作問を担当していた教師や、教師たちの研修担当をしていたベテラン(マニアックな?)教師がどこにでもいるわけではありませんから、ベースとなるテキストは、こういったプロ用教材会社の品質が安定しているものを使う塾や学校はかなり多いわけです(もちろん我々も使っています)。


英語の「新中学問題集」に関しては、英文法補助教材として採用する私立中も多く、現在は海城中、慶應義塾中等部、芝浦工大柏中、県立千葉中、豊島岡女子学園中、頌栄女子学院中、実践女子学園中、品川女子学院中、東京女学館中、女子聖学院中、常総学院中などで採用されています。


したがって、「Keyワーク」、「新中学問題集」、「マイクリア」などを含めたら・・・・・何かの科目でひとつぐらいは教育開発出版が編纂したテキストを使っている難関私立中は非常に多いわけです。教材の表紙を巻きかえてオリジナル教材のようにして生徒に配る私立中もありますが、我々が見るとすぐにわかってしまいます(笑)。


しかし、「新中学問題集」をはじめとする教育開発出版の編纂した教材は優れたものです。特にその延長線上の高校版である「高校リード問題集」を採用している中高一貫校はかなり多いと思います。私立中学受験をする小学生と私立中高一貫校の中学生・高校生がほとんどですが・・・・・「高校リード問題集」は上位公立高校でも英文法補助教材として採用していますので、日本全国で考えると採用している学校はすごく多いといえるでしょう


■「新中学問題集」で、授業をする先生と教材作成業者を、医者と製薬会社の違い(医薬分業)にたとえましたが・・・・・製薬会社に何社かがあるように、教材作成業者にもいくつか有名な会社があります。「新中学問題集」が教育開発出版の代名詞であるように・・・・・「シリウス」が育伸社(http://www.ikushin.co.jp/)の代名詞です。
 
 シリウス」は1993年に開発された教材で、「シリウス21」に改訂され、現在に至ります。「シリウス21」には、「発展編」と「標準編」と「アルファ」があります。「シリウス21 発展編」(英数国の3科のみ)は難関私立中学生と難関私立高校受験生に適したレベル、「シリウス21 標準編」(英数国理社の5科)は標準私立中学生と上位高校受験生に適したレベルと考えて良いでしょう。しかし、標準編であってもかなり難度が高いため、英語と数学についてのみ新たに「アルファ」が開発されました。もちろん育伸社で作成している教材は、塾・学校専用教材ですから、「アルファ」は塾の普通クラスを対象としたレベルだと言えるでしょう。
 
育伸社の教材には、「シリウス」のほかにも、「ジャック」と「練成テキスト」というシリーズがあり、それぞれ、「ジャック21」、「新練成テキスト」に改訂され現在に至ります。3つのシリーズが存在する理由は、難度の違いではなく、編集の違いです。たとえば、「シリウス21 英語 中1 発展編」では、各章の冒頭に例文と基本文法の解説部分がありますが、「ジャック21 英語 中1 発展編」は純粋な問題集であり、文法解説部分は全くありません。ですから、「ジャック」は「シリウス」を補完する問題集という位置づけであり、英語の本科授業では「シリウス」を、課外授業では「ジャック」をというように使い分けている学校もあります。
 
 シリウスを英語の文法教材として採用しているのは、ラ・サール中、江戸川学園取手中、昭和学院秀英中、公文国際学園中、サレジオ学院中、城西川越中、那須高原海城中、共立女子第二中などの私立中ですが・・・・・採用教材は年によって変わることも多く、「シリウス」を使っていた学校が「新中学問題集」に変更したり、またその逆も見られます。
 
つまり難度としては、「シリウス21 発展編」と「新中学問題集 発展編」が同等レベル、「シリウス21 標準編」と「新中学問題集 標準編」が同等レベルと言って良いため、教師側の使い勝手によって変更されることも多いわけです。したがって教材作成業者にとっては、より教育現場の声を反映した、使い勝手の良い教材のラインナップを揃えることが必須課題ですから、なかなか大変なお仕事です。
 
これが文部科学省の検定教科書であれば・・・・・○○地区はすべて□□社の教科書を採用するなどの慣例があるので、ある程度の出版部数は確保されているのでしょうが・・・・・塾・学校専用教材の場合は、より良い教材を開発していかないと生き残れないわけです。その意味では、塾・学校専用教材に優れたものが多いのは当然なのです。
 
在籍している生徒の通う中学校が「新中学問題集 発展編」を採用していることが多い場合には、授業では「シリウス21 発展編」を使い(学年によります)、その逆のパターンもあります。なぜ、このようなシステムをとるのかといえば・・・・・「新中学問題集」を採用している学校の定期テストで出題される問題が「シリウス21」から出題されることも多々あるためです。
 
定期テスト問題や実力テスト問題では、重要な単元や重要な問題が出題されるわけです。ところが生徒たちにとっては初めて学習する単元がほとんどなわけですから・・・・・どこが重要なのかを良くわかって学習している生徒はほとんどいません。したがって、我々が重要なポイントを抑えて、頻出重要問題をしっかりと定着させることが得点力につながるわけです。
 
つまり、たとえ良い教材(薬)を手に入れても、やらなければ(飲まなければ)、効果はありませんし・・・・・時間は無尽蔵にあるわけではありませんから・・・・・効果的な学習法(どこをやるか、何をどういう順序でやるか)を考慮しないとバランス良く全教科で得点することが難しくなるわけです。これをアドバイスし、わからないところを教えるのが我々の仕事なわけです。中1や中2のうちは、実力テストへの対策法はもちろん、定期テストの勉強法すら良くわかっていない場合が多いですから・・・・・不器用な生徒ほど、勉強時間だけは多いのに思ったように得点に結びつかず、そのうち苦手意識を持ってしまう人は多いわけです(私もその一人でした・・・・笑)。
 
私立中にもよりますが・・・・・英語が2科目(教科書内容のテストと文法のテスト)、数学が2科目(幾何と代数)、国語が3科目(現代文と古文と漢文)、理科が3科目(化学と生物と地学など)、社会が2科目(世界史と地理など)と・・・・・期末試験で12科目ぐらいを5日間に渡ってテストする都内進学校などの生徒は効率良く試験勉強をこなしていかないと大変なことになります。その意味では・・・・・中学受験はあくまで通過点(笑)

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