きょうのことば 国連制裁

2024年3月11日 日本経済新聞

 

学術交流も制限対象

 国連安全保障理事会が対象国へのヒト、モノ、カネの流れを制限するために課す措置。理事国15か国のうち9カ国以上が賛成し、5常任理事国が拒否権を行使しない場合に採択される。北朝鮮に対しては、初めて2006年10月に核実験を実施して以降、10回の制裁を決議してきた。22年5月の採択では、常任理事国の中国とロシアが拒否権を行使した。

 貿易など経済分野だけでなく学術交流も対象になる。北朝鮮制裁では、核関連や航空宇宙、先端製造技術といった分野の科学技術協力を制限することが明記されている。決議を履行する責任は加盟国が負う。各国は主に自国輸出管理法で、技術移転につながる研究を規制している。

 だが制裁を国内法に落とし込む過程に多くの抜け穴が存在する。特に汎用性が高い基礎的な研究テーマは外部から軍事技術につながるかどうかの判断がしにくい。民生技術をどこまで対象にするかも各国の解釈次第で実効性を疑問視する声もある。

 

 

雑感

 国連制裁って、「効いてそうで効いてないと思いきやそれなりに効いている時もある。」という感じ。

 国連の職員が「私仕事してますよ」的な言い訳に使われている気がしないでもない。

 たまに企業で「軍事技術につながるような商品開発をしない」みたいなこと言い出すところがある。それって不可能なことだと思うから。単なるアピール以外にはならないと思うがな。