きょうのことば 全人代

2024年3月5日 日本経済新聞

 

政治・経済の運営方針審議

 中国の国会に当たる立法機関、全国人民代表大会の略称。毎年1回、3月に北京市の人民大会堂で開く。全国の省や直轄市、軍の拠点などから選ばれた約3000人が出席する。向こう1年間の政治や経済、社会の各分野にわたる政策運営方針を審議し、国防費を含む予算案を承認する。期間は10日間程度だったが、新型コロナウイルス危機を受けた2020年から1週間ほどに短縮された。

 同時期にひらく国政助言機関の全国政治協商会議(政協)と合わせて「了解(2つの会議)」と呼ぶ。中国の憲法は全人代を「国家最高権力機関」と位置づけるが、実際は中国共産党の指導下にあり、党が決定した方針を追認する機関とも指摘される。

 会議冒頭で首相が政府活動報告を読み上げ、経済成長率の目標や主要政策を発表する。5年に1度の共産党大会後の全人代では閣僚ら政府の重要人事や機構改革も決める。中国の経済や外交の展望を見定める場として国内外から関心が高い。

 

 

雑感

 日経「きょうのことば」で1年に1回は解説される言葉だな。

 すでに決まっているのを読み上げ、お披露目する場か。

 日本の国会も事前にどうこうしているらしいから、完全アドリブの政治運営なんてどこの国もやっていないかもしれないね。

 根回しや人脈か・・・

 会議というより談合かな。