きょうのことば AUKUS

2024年3月3日 日本経済新聞

 

インド太平洋で警戒監視

 米国、英国、オーストラリアの3カ国が2021年9月に立ち上げたインド太平洋地域での安全保障協力の枠組み。バイデン米大統領と当時のジョンソン英首相、モリソン豪首相がインド太平洋における中国の影響力に対抗することを目的に発足させた。名前はそれぞれの国名の頭文字から取った。

 核保有国である米国と英国が、豪州の原子力潜水艦の配備を支援する。インド太平洋で米英豪が連携して警戒監視に当たれば中国を抑止する効果が高まる。人工知能(AI)や漁師コンピューティングなど先端技術でも協力を進める。豪州の周辺国には3か国の連携が中国を刺激し、一層の軍拡に走らせてしまうとの懸念もある。

 バイデン政権は多国間の連携を重視し、同盟・友好国と協力して中国の動きをけん制する。23年8月には岸田文雄首相、観光の尹錫悦大統領とバイデン氏が米大統領山荘キャンプデービッドで会談し、日米間の安保協力の強化で合意した。日米豪とインドによる枠組み「Quad(クアッド)」も交え、多層的な協力体制を敷く。

 

 

雑感

 頭文字?AUが豪で、USが米、残るKが英になるのだがUKか?…AUとUKでUを共有しているのかな?

 抑止するために軍拡を双方進めれば、行きつく先は平和かどうか・・・冷戦状態が続いていくのが人類の存続方法だとするなら悲しすぎる。

 さりとて、相手国を信じて武力を放棄することもまた容易ではない。

 これ以上拡大しない発言を信じて、痛い目を見た歴史は無かったことにはできない。