きょうのことば 基幹ロケット

2024年2月18日 日本経済新聞

 

コスト低減、競争力を左右

 国が宇宙開発を進めるうえで必要な人工衛星や探査機、物資などを宇宙に送るために使うロケットを指す。宇宙開発に不可欠な輸送インフラと位置づけられ、日本では大型機の「H2A」、小型機の「イプシロン」がその役割を果たしてきた。今後は次世代型の「H3」と開発中の「イプシロンS」が引き継ぐ。日本はかつて大型ロケットの技術を輸入していたが、1994年に初飛行した「H2」で初の純国産化を果たした。

 2001年に初飛行した改良機のH2Aは国際的にも高い成功率を誇る。新規開発のH3で目指すコスト低減は、宇宙への輸送頻度を高めて、産業競争力を高めるうえでも重要性が高い。米国ではスペースXの「ファルコン9」が低価格の打ち上げを実現し、民間の需要を喚起して宇宙開発の活性化に貢献した。

 中国は将来の有人宇宙飛行を目指して「GSLV」を改良する。欧州も「アリアン6」の初飛行を24年に計画するなど世界で将来を見据えた開発が進んでいる。

 

 

雑感

 少しずつ現実的になっている感じ、今まで宇宙開発と言われても遠くの出来事だった。インフラが整えば、その次は…

 ワクワクはするけど急に物事が進むと事故も増える。足を地につけながら宇宙に飛んで欲しいもんだ。