きょうのことば OPECプラス

2023年12月23日 日本経済新聞

 

石油価格安定へ生産調整

 主要産油国が石油の生産量を調整することで価格の安定を図る仕組み。サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)など石油輸出国機構(OPEC)加盟国と、ロシアなど非加盟国が2016年に設立で合意した。メンバー国は今月21日にOPEC脱退を表明したアンゴラを含み23カ国。世界の生産シェアは5割程度にのぼる。

 1960年に結成されたOPECは、73年の第4次中東戦争時に原油価格の引き上げで第1次石油危機(オイルショック)を起こすなど、市場での存在感を示した。非加盟の産油国による生産増や2010年代の起きた米国のシェール革命で、OPECの価格支配力は陰った。それでもロシアを取り込んだことで影響力が増した。

 19年7月にはOPECプラスの枠組みを常設にすることを決めた。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で石油需要が減った20年5月には世界需要の1割に当たる日量970万バレルの協調減産に踏み切った。その後は生産量を拡大していたが、22年10月には日量200万バレルの減産で合意した。

 

 

雑感

 エネルギー革命による変革を見ることはできるだろうか。

 後50年以上かかるならば、私は見ることはできないだろうが。

 石油に依存しなくなったときに、現段階で火力発電で国の電気の大半を賄っている産油国の国々がどうなるのか。

 エゴ剥き出しで、第三者から見たら面白い争いになっていくのかねえ。