前回の記事でギャラリートークについて書いてなかったことを今思い出した。
米沢原画展初日に、希望者限定で閉館後に学芸員さんが見所などを紹介してくれるイベントです。同行してくださったフォロワーにお願いして一緒に申し込んでもらいました。
別途、知り合いのフォロワーも何名か参加し、一緒にイベントに行きました。
前回の記事であまり触れませんでしたが、おおよそこういうイベントに参加しないであろう格好、もしくは参加者だとしたら大変面倒くさそうなオタクだなという格好で行ってしまったのでちょっと申し訳なさ有り←
以下自撮りあるので注意。
自撮りというか自撮りしてるところの写真←
一目で推しがバレる格好していきました。ああきっと面倒くさいオタクだコイツは!!
さてさて話が脱線してしまいましたが、ギャラリートークのお話。以下学芸員さんのお話を基に書き綴りました。(メモったけどうろ覚えだったり私の解釈が間違ってる可能性もあるので何となーくで見ていただければ)
今年で開館20周年の上杉博物館。
毎年1回は教育関連のイベントを開催するとのことで、今回75周年企画の原画展をこちらで開催。
原画展の構成は絵本出版順ではなく、テーマごとに展示されているので順序がバラバラだったり、エピソードがいきなり飛んだりしています。
プロローグとして「エドワードの嬉しい日」と「目には目を」のお話の絵を展示。
そもそもこの「きしゃのえほん」は、作者であるW・オードリー牧師の息子さんが、はしかに罹ってしまい、ベッドから出られない息子さんのために書かれたというのがきっかけ。
エドワードの嬉しい日では、エドワードが機関庫から出られず悲しんでいるところを、機関士さん達が一緒に仕事しようと言ってくれて貨車や客車を丁寧に扱い最後はみんなから感謝されるといい、何気ないエピソードです。このエドワードのモデルが、ベッドから出られない息子さんだと言われています。
また、「目には目を」では、鉄道愛好家として牧師本人が登場しています。作者のオードリー氏に①牧師 ②絵本作家 ③鉄道愛好家の3つの顔があります。この頃、ディーゼル車が台頭していて機関車が追いやられる時代。機関車が大好きな牧師は保存活動の一環として自身を絵本に登場させました。
きしゃのえほんが生まれたきっかけ、作者である牧師について、この二つはとても重要なポイントをプロローグとして、最初に紹介しました。
そこからテーマごと(自分と向き合う、仕事と向き合うなど)に分けられてお話が紹介されていますが、お話の内容には牧師の価値観が強く反映されており、仕事で失敗する原因は怠心だったり高望みだったり…けど、リカバリーできるチャンスも与えられています。
また、美術的な観点から楽しむならば、
・ダルビー画…絵本の挿絵的らしく対角線上の構図が多い。明るめの色彩でとても綺麗。
・ジョン・ケニー画…風景画。背景が美しい。
・エドワーズ夫妻画…俯瞰描写が多く絵画的。
という特徴が挙げられます。絵は全て水彩画です。
絵本の形は横長にこだわり、機関車を魅せるため、もしくは、ピーターラビットの絵本に影響を受けたとも言われています。
牧師は「好きな機関車(キャラクター)は何ですか?」と訊かれても特定の名前は挙げませんでした。テレビシリーズでは「きかんしゃトーマス」というタイトルですが、原作の絵本では殆どトーマスは出てきません。個性豊かな機関車たちが活躍し、全員が主人公と言える作品です。
学芸員さんが“米沢市といえば「なせば成る!(江戸時代上杉藩の財政危機を救った名君、上杉鷹山公の名言)」ですが、きしゃのえほんで挙げるとするならばどのエピソード?”と訊かれた際、エドワードがゴードンを押して丘を登りきるエピソードとのこと。大変に納得しました。
このような感じで、見所やエピソードなどを軽く紹介して、ギャラリートークショーはおしまい。
…と、思ったんですよ。
「ここにいらっしゃる皆様はきっと、長年トーマスがお好きで、私よりトーマスについて詳しいと思います。好きなキャラクターを挙げていただいてもよろしいでしょうか?」
が、学芸員さん?????何をおっしゃって…????
しかも原画展から合流したフォロワーさん達、ガチガチのガチ勢大御所だったので、挙げるキャラクターがマニアック且つ渋い。お知り合いじゃない参加者の方も渋いキャラクターをチョイス。
そんな中、あんな格好をした奴が「ジェームスです♡」と…!?なんの罰ゲーム!?なに!?
何故か順番がきてしまい、慌ててWikipediaに載ってそうな情報を言ったけど何言ったんだろうよく覚えてない。謝れる子ってのは強く主張したいことなので言ったけどそれ以外なんだったかな。
怖かった。ここ数年で1番ビビったかもしれん。メモとっててよかった。全部すっ飛んだわ。
ジェが好きです。おしまい。