全身麻酔から目覚めたの翌日の夕方。
開胸手術は無事終わったがこの時点では
まだ鎖骨、左手首、左足首は折れたままで・・・。
だが目覚めたときはほとんど痛みはなかった。
ベットに固定され酸素吸入のマスクみたいなのが付けられ、
手足はぐるぐる巻きで・・・
起き上がろうにも起きれない(lll゚Д゚)
何がなんだかまだよくわかっていないあたしは
ベットに寝ながら自分の体を見渡す。
・w・ン?
(lll゚Д゚)ヒィィィィ!!
な、なんじゃこりゃ!?
包帯が巻かれてない部分には小さな擦り傷きり傷が
無数にあり、
とりわけ目に付いたのが手の甲のげじげじ虫のような縫い跡。
どうやら3台目のフロントガラスに激突し、
そのガラス片であちこち切りまくってるようだ。
こ、これは・・・( ̄□ ̄;)!!
やばいっ!!
体にこんなけ傷がついてんなら
あたしの顔面はいったいどうなってんだ?
ま、まさか・・・
リアルゾンビ?
~(°°;))``。ァヮヮヮヮ。。''((;°°)~
そんなの
いやだぢぇぇぇ!!・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
と、とにかく鏡を・・・
しかし体が動かない(゜ ゜;)
芋虫みたいに体をずらしてなんとか起きようともがいてるところに
看護婦登場。
「あ、起きました?
もうすぐドクターが来るので・・・」
「鏡」 (▼ヘ▼#)
え?
「ちょっと鏡みせれ」
「あ、後でもってきますね。
もうすぐドクター・・・」
「今見せれ」(▼皿▼#)
そう怒鳴りながらまるで怪獣のように起き上がるあたしに
看護婦は・・・
「ダメです!!
起き上がらないでっ!!
せんせーっ!!だれかっ!!
速く来て!!」
と絶叫。
まるでゴジラのようにベットから起き上がり
ぬぉぉぉぉぉっ!!っと
野獣のような声を上げて立ち上がるあたし_| ̄|○
が・・・
・w・ン?
(lll゚Д゚)ヒィィィィ!!
なんじゃこりゃ??
なんとエプロンみたいな服の下から
ひもみたいなものが・・・
しかも股の間からぶら下がってるではないかΣ(゚д゚;)
ショッキングなのと立ち上がった痛みとで
顔をゆがめながらも
そのエプロンみたいな服をまくってみると・・・
スッポンポンでツルツルになった下半身から
ホースが出ているではないか。
(lll゚Д゚)ヒィィィィ!!
な、なんじゃこりゃーっ!!
あ、あたしの股間から
ホースが出てる・・・|||(||(゚▼゚;)|||)|||
その時、
下半身丸出しで
3本目の足を凝視しながら
仁王立ちのあたしの前に
なんともイケメン整形外科医登場。
ぬぉ!?( ̄□ ̄;)!!
その時激痛が・・・
もぉ痛いのなんのって、
その頃になって足首、胸部、とにかくいたるところに激痛が走り、
体はむくれているのか
ジ~ンとしびれるような腫れあがっているような感じで、
しかも下半身のホースはベットの下にある容器にしっかり固定されており
前に進もうにも進めない・・・|||(||(゚▼゚;)|||)|||
「なにやってるんですかっ!!
昨日開胸したばかりなのに
動けるわけないだろっ!!」
イケメン先生がでかい声で怒鳴りながら
あたしをベットに戻し、
丸出しの下半身に布団をかけて
ほとんど意味のないエプロン割烹着状態の服をはさみで切り開き
胸部の縫い後を見せた。
「ほらっ!
昨日手術したばかりだ!!
そんなんでどうして起き上がれるんだよ。
まだ足の手術も肩も鎖骨も折れたままなんだ!!
まったく、信じられない。
ありえないよ、どうやって立ったんだ?」
眉間にしわを寄せながら怒ったような
驚いたような微妙な表情でそう言いながら
布団を整え腕を組んであたしを見下ろす。
それを見ながら、
「こっちのほうが信じられへんわ」( -д-)、ケッ
とりあえずそう吐き捨てるあたし。(゜▽゜;)
憮然とした表情を作りながらも
内心強烈に恥ずかしかった。
だって、
傷はともかく、
まだ頭がぼやけており、
とりあえずベットから下りたはいいが
薄っぺらい手術着みたいな服をまくりあげ、
丸出しで自分の股間から伸びたホースを凝視してた所に
イケメン先生は現れたんだから・・・_| ̄|○
(;-_-;) ウーム、
さすがに恥ずかしいぢぇ (▼ヘ▼#)
とにかくこの時にはどこが痛いのかわからないくらい
とにかく痛くて、
さすがに自分でも
これはじっとしとかないとまずいんでないかと
ようやく思い始めた。
レントゲンやらなんやらを部屋に運び入れ、
診察の用意を整えてからおもむろに
ベット横のイスに腰掛けるイケメン先生。
「で、何しようとしてたの?」
「鏡見せて」(▼皿▼#)
「ああ、なるほどw
大丈夫。ヘルメットは最後までちゃんとかぶってた
みたいやし、
頭の検査もどうもなかったし、
顔面も無傷やから心配ない。」
え?まじで?Σ(゚д゚;)
看護婦がようやく持ってきてくれた鏡を
恐る恐るのぞいてみると、
どうやら顔面は無傷なようだった。
(;-_-;) ウーム、
あせったぢぇ。
どこにでもあるようななんてことない顔面だけど
やっぱりあたしも女の子*゚v゚*イヒw
自分の顔面がどのようになっているのかが
一番心配だったのだ|||(||(゚▼゚;)|||)|||
「まぁ顔面はいいとして、
とにかく数日後にあと2回は手術せなあかんから
それまでは勝手に動いたらあかんよ。」
「(・-・*)(。。*)ウンウン
わかった。
で、このホースは何?」
「ああこれは動かれへんから
トイレもいかれへんやろ。
そのホースから勝手におしっこが出てくるから。
大のときは看護婦さん呼んだらいいからw」
・・・。
ここでするのかよ(゜▽゜;)
勘弁してよ_| ̄|○
その後イケメン先生は
どうもモルヒネちっくな液体痛み止め注射を
2本あたしにぶち込んで、
「これですぐ痛みも楽になるから。
痛み出したらまた言ってくれればいいし。
あと2~3日したら部屋移るから
それまでは動いたらあかんで。
看護婦の言うこと、
ちゃんときかなあかんでw」
そう言って出て行った。
痛み止めの注射のせいか、
その後すぐ眠気が来て・・・
半分眠りに落ちかけているとき看護婦が、
「術後、ご両親が来て様態を聞いてたよ。
お母さんすごい心配してたよ。
手術は無事終わりましたって伝えると
すごい安心して、
うちの子、たぶん勝手に動き回るから
言うこと聞かなかったらぶん殴ってやってください、
だってw
お母さん若くてきれいだねw
たぶん目が覚めるころにまた来てくれると思うよ。」
そんなことを言ってたような気がする・・・。