一年ほど断続的に続いた陽性症状が落ち着き、しばらく経ったあとで、

何をしても頭に入ってこない感じ、朝起きて何もやる気がわかない感じ、というのが

発現するようになりました。

 

主治医は一々それについて「それは陰性症状ですね」「認知機能障害ですね」というふうに

断言することをしないので、いずれも自分で調べた限りでしかないのですが、どうやら

それらしい。

 

そして、統合失調症は再発リスクが高いので、またいつ陽性症状が再燃して、

妄想に憑りつかれ正気を失ったようになるか、分からないらしい。

 

ひとりでに興奮する頭。ひとりでにサボる頭。もう私の頭は自分の頭ではないということ、

悲しいけれどそれが本当なのです。

だから私がするべきことは何なのかというと、それにただ流されるほかない。

その流れがせめて急激にならないように、もしくは遅れ淀みすぎることのないように、

休養し、時に出かけ、働き、ということをただ素直に、逆らわないようにやっていくしか

ないみたいです、それでいて折り合いもつけながら。

 

脳みそに優しい食事や、間食や、適度な散歩などを心がける。

起きたくないときは、起きない、けれどまあまあ寝たら起きる。

出かけたいときは、出かける、けれどまあまあ出歩いたら帰る。

頭の中にもう一人の、我儘でマイペースな友達がいるという感覚で過ごすと、

いいのかもしれませんね、もちろんそれは自分の分身であり自分自身ではありますが。

 

耐え、堪え、歩く、人生は長く苦しく微かでわずかな希望がどこからともなく差し、

そしてまたどこかへと消えてしまうほとんど暗闇の、細き道。