[923]

あかときの 夢見来いめにみえくる 吾背子わがせこと 副而将居たぐひてをらむ 夢跡知乍ゆめとしりつつ

 

若いころは良くあったのです、夢の中で意識があることが。
夢の中で「これは夢だ」と解ってしまうと、途端にその夢は終わってしまうのです。
久しぶりの感じでした、夢の中で意識があるのは。
今朝の夢は終わりませんでした。
夢の中の僕は「終わらないでくれ」と願い続けていました。
ひょっとしたら、夢ではなく「妄想」だったのかもしれません。



僕と諒主くん(以下、彼)は二人で銭湯にいた。
彼は洗い場で僕の背中をマッサージしてくれていた。
すると手が滑ったのか、彼の手が僕の顎にもろにHitしてしまった。

僕:おまえ~、ワザとやろ!
彼:違いますよ
僕:ウソつけ!こうしてやる!


僕は彼を押し倒して、彼の●ンコをぐりぐりとし始めた。

公衆の目前で。

彼が嫌がらないことを不思議に思った僕は手を止めた。
至近距離で目が合った。

僕は思わず彼に抱きついた。
強く抱きしめた。
彼が嫌がることはなかった。

僕は耳元で「ずっと好きだった」って告白した。
彼は何も言わなかったけれども、僕ほどでもないが、僕よりもやや弱い力で抱き返してくれた。

しばらく抱き合った後、再び至近距離で目を合わせた僕たちは、甘く、そして熱いキスを交わした。

公衆の目前で。

 

[924]

敷妙しきたへの 枕片去まくらかたさる あかときの 夢尓見来いめにみえくる 吾背子わがせこと 相見事あいみることは 幾十度いくそたび 吾恋背子わがこふせこは 離居はなれゐて 二寝覚者ふたりねざめば 幾許いくばくか 目前之吉まさかしよしと 物念ものおもひ 獨寝覚而ひとりねざめて 朝髪あさかみの 念乱而おもひみだれて 朱引あからひく 今朝之旦開けさのあさけに 獨将歎ひとりなげかむ

 

[925]

あかときの 夢尓見来いめにみえくる 吾背子わがせこに 物念益ものもひまさり 朝将歎あしたなげかむ

 

 

<忘れさせてくれよ 

 

<夢[4]~同級生