「聖なる黒夜」を読んだ時にkanakanaさんにお勧めいただいたのがこちら。
まだ新米刑事だった頃の麻生龍太郎が活躍する連作短編集です。
うん!すごく面白かったですー
「大根の花」
事件と言えるほとじゃない、住宅街の盆栽や植木鉢が壊される騒ぎが続いた。一応悪質な犯罪に繋がらないとも限らず、聞き込みに回ると・・
「赤い鉛筆」
自殺で間違いないと思われる女性の死体が発見された。しかしなくてはならないものが部屋の中にはない。不審に思った麻生は納得する答えを見つけようと手がかりを探す。
「割れる爪」
女子高生の顔を爪で引っかいた女性が現行犯逮捕された。しかし取調べでは、はなこという名前以外を口にしない。さっさと送検すればいいという雰囲気の中、麻生は聞き込みに動いた。
「雪うさぎ」
非番の麻生は、マンションの一室で激しく泣いている幼女を見つけ保護した。病死で間違いないと思われたが、幼女の元保育士が何か変だと訴えた。
「大きい靴」
飼い犬がくわえて帰ってきたのは人間の手だった。
死体はどこにあるのか?麻生はキャリアの木村と組んで聞き込みに回る。
「エピローグ」
移動が告げられた麻生。手柄を立てたい訳でもない、出世欲があるわけじゃない麻生が居心地の良かった場所から離れ新たな場所で生きていくことになる。
これから先の運命を知っているわけで、そう思って読むとちょっと切なかったり、若いなーって思ったり。
何だかしみじみしてしまいます。
当然練は登場しませんが、及川はガッツリ登場しています。
どれも派手は事件じゃないんだけど麻生ならではの捜査、彼の優しさが滲み出るようなエピソード盛りだくさん。
全体にちょっと暗めのトーンで話が進むのですが、それは自分のプライベートも刑事としての覚悟も、自分の居場所も全て迷っているような麻生の心の表れなのでしょう。
あとは「私立探偵・麻生龍太郎」の文庫落ちを待っています♪
遠いなあ~
