監督:長崎俊一
出演:サチ・パーカー、高橋真悠、りょう、大友南朋、高橋克実、木村祐一
「魔女が倒れた。
おばあちゃん、ママのママと二年前私は一緒に過ごした時期があった。学校にいることが苦しくて学校を辞めると言い出した時、学校をお休みしておばあちゃんの元で暮らしたのだ。
そこで魔女になるための訓練をした」
梨木香歩さんの原作は児童文学、でも大人が読んでも規則正しくシンプルに暮らすことの素晴らしさを感じ取れる素敵なお話でした。
その映画化・・映像で観ると尚こういう生活の素晴らしさを感じます。憧れますが・・なかなか実践するのは難しい。
中学に入って学校生活につまづいてしまったマイが田舎でおばあちゃんと一緒に自然を感じ、今までしてこなかったことを自分ですることによってちょっとずつ自信をつけていく。
そして自分で決めるということを学んでいく。
とてもとても温かいストーリーです。
「死んだらどうなる?」子供の頃に誰もが不安に感じたのではないでしょうか?
それをとても温かな言葉で包んでくれます。
何だかおばあちゃんのマイとの接し方がとてもいいんですよね~
マイはまだ子供で、だから仕方のないことなのかもしれないけれど、再出発が決まり離れることになった時のことは・・あまりにも辛い。
おばあちゃんの気持ちを思うと胸が痛みます。それでもマイのことを勿論嫌いになることなんてなかったし、常にマイが幸せでいて欲しいと願っていたことでしょう。それが余計に辛い・・
終盤のそこが嫌な気分にさせられて・・だから手放しでいい映画だった!って言えないのだけれど、でも最後のおばあちゃんのメッセージで救われます。
やりすぎ・・かな・・とも一瞬思ったりもしたけれど、あれでマイは救われた。今まで持っていた罪悪感、それをおばあちゃんは許していたのだろうとマイが感じれたことがおばあちゃんの願いだったのでしょう。
静かに涙がこぼれるラストでした。