☆本プロからの移行☆
初めて読む藤原さんの作品です。
これは著者ご自身が自分の中代表作だと仰っているそうですが、実際読んでみて納得!ものすごく良かったです。
ストーリーは、希望退職に応じ大手飲料メーカのサラリーマン人生もうすこしで終わりという堀江。
ある日会長に呼び出された。会長個人が偶然撮ったビデオをCMで使えないかという。そこから最後の仕事が始まった。
20年前に起こったある出来事。そこで出会った二人の男の選んだ答は死か生か。
ものすごい引き込む力で一気に読み終えました。
登場人物一人一人がすごく力強く、本当に生きていて圧倒されつつも憧れました。常に問いつづけている「おれは何者か?」
随所に出てくる言葉にぐっとくるものがありました。特にラストの言葉
「遠い先にそんな機会がくることがあれば、いつかきみに教えよう。かつてきみが出会った人物に一人、まれにみる高潔な男がいたことを」
全ていい方向に解決するわけじゃないけれど、彼の中で色々なものが変化してそれが今後に繋がっていくだろうというこのラスト良かったです。
事件、ヤクザ、アルコール、拳銃、不倫、恐喝、企業合併、リストラ、粉飾決算、政治、選挙などあまりにもたくさんの要素を盛り込んでいるのだけれど、どれもバラバラにならず巧い具合に進んでいく見事さに最初から最後まで惹き付けられました。
お薦めですよ~これ。
次は直木賞受賞作の「テロリストのパラソル」を読んでみようと思います。