長いこと積んであったのですが、間もなく映画が公開ということで慌てて読みました。
「神経内科で講師の田口は、高階病院長とバチスタ手術のトップ外科医桐生恭一に依頼されて、連続して三件起こった術死を調べることになった。単なる不運の連続なのか、医療ミスか、意図的な殺人か!?」
さすが「このミステリーがすごい!」の大賞だけあります。
そいてエンターテイメント性も抜群!これは映画化されるの納得。
文句なしに面白い~♪一気読みでした。
通称『愚痴外来』と呼ばれる出世争いから遠い場所に居心地のよい部屋を確保している田口と、厚生省からのかなり変わった性格の白鳥のコンビには、最初イライラさせられるかと思いきや、不思議と馴染みのいいペアでした。前半では単独で調査していたのが、コンビを組んでとちょっと雰囲気が変わりましたが、いい方向に転換されたようです。
全く何を言っているのか解らないように見えた白鳥の活躍ぶりといったら!なかなかの切れ者~最初生理的に受け付けない・・と思っていたけれど、ちょっと好きになりそう~
ラストの手紙は、今までの印象が一変するくらいの礼儀正しさ。
チーム・バチスタの面々も皆個性的。役割があって華々しい業績を持つ表の顔と違った一面をそれぞれが持っていて、そこもやけにリアルでいいんです。
手術室での緊迫感はすごい!さすがリアルです!!!
「再鼓動しません」「再鼓動がきません・・」
「・・・来た」
感動的。ここにはゾクゾクさせられました!
終盤の記者会見も好きです。
最後の「壇上の全員は一斉に起立し、深々とお辞儀をした。舞台の幕は下りた」ここ感動的でした。
映画になると、田口医師が竹内結子さん・・なのでしょうね~あの予告からだと。で、白鳥が阿部寛さん。
原作どおりの男性二人のペアだと絵的に地味だからでしょうか?
映画も楽しみです♪
「桐生は命のかけらを寄せ集めようと格闘し続ける。しかし桐生のしなやかな指の中には、もはやひとかけらの砂も残されてはいなかった。」
「命を守ろうとする心、悪を見逃さない眼。それは現場の一人一人の医師が心の中に持つべきものです。か細き糸を張り巡らせて大切な命を守る。それこをそが、唯一の正解なのでしょう」
この二つが、とても印象的。
現役の医師という著者の思いが伝わってくるような気がしました。
