☆本プロからの移行☆
弥生と五月は9歳の仲良し。
ある日五月は弥生ちゃんに殺されてしまう。
五月ちゃんの死体を隠そうとする弥生ちゃんとお兄ちゃん。
そこに従妹の緑さんが現れる・・
死んでしまった五月ちゃんの視点で物語りは進んでいくんだけれど、五月ちゃんの感情や思考が全く表現されず、誰か他の人が語っているような淡々とした語り口。大体予想の出来る展開だし、それほど目新しいストーリーではないのだけれど、次へ次へとページをめくらせる程引き付けるものがある。
これがデビュー作で、先に随分他の作品を読んでしまった後だから、何となく文章も内容もまだ若さを感じる(本当に年が若かったのもあるけど)けれど、才能がある人はすごい!と思わせる一冊で、何ともいえない緊迫感がありました。
併録の「優子」
身寄りの無い清音は父親の知り合いの家で住み込みのお手伝いの仕事をする。
大変優しい政義と妻の優子の二人。そして人形たち。段々とその家に不気味さを感じるようになってくる。
これもちょっと先が読める展開。
ただ、ちょっとだけ内容が掴みきれなかったりも・・(私だけかもしれません)。昔の出来事と色々絡めすぎててまとまりきれなかったような感ありでした。