☆本プロからの移行☆



表題作と「しあわせは子猫のかたち」の2作が収められています。

母親の再婚でお金持ちの家の子供となった、なお。母の死で血のつながない父の再婚。一緒に住んではいるが他人同士で居場所が見つけられず、後妻との喧嘩の末家出してしまう。家出先の使用人クニコの部屋で脅迫状を作り狂言誘拐を企てる。そのうち段々と事が大きくなり収拾しようとするが・・(失踪HOLIDAY)

他人とのコミュニケーションを上手く取れない主人公。生きていることさえ無意味でカーテンを閉め窓を締め切り外部との接触を絶とうと思う。しかし引越し先の家では前の住人が殺害されてそのままの家具一式と飼っていた子猫がそのままになっていて、そこに住むうちにそのうち変な現象が起こり始める。
(しあわせは子猫のかたち)

どちらも明るくほのぼのしている。
どっちも予想のつく展開だったけれど、十分に楽しめる。
子猫の方は、きっと本人にとって何かが変化して生きることに前向きになれたのだろうけど、切なさと淋しさが残る。
暗いところで待ち合わせとも感じが似ていて、このままの状態がずっと続いて欲しい・・と無理なことはわかっていても望んでしまった。