☆本プロからの移行☆


久しぶりに私の好きな宮部作品だった。
短編集で、どれも人情味ある良いストーリーだったと思う。

表題作「返事はいらない」
千賀子は失恋から自殺を考え、出会ったあるご夫婦と共に銀行相手にコンピューターの犯罪を犯す。上手くいったかのようだったしばらく後に刑事が一人やってくる。


千賀子と森永ご夫妻との出会い・関係も心温まるし、会いにやってきた刑事さんとのやり取りも人情味あってとても良かった。

「言わずにおいて」
上司の一言にカッとして思わず怒鳴り口走ってしまったことを後悔し、クサクサしながら夜中のコンビニからの帰り道だった聡美は車の事故を目撃する。その死亡した面識のない運転手が事故直前に自分をみて「あいつだ!やっと見つけた!」と叫んだことを誰にも言わず一人で調べはじめる。
ラストの意外さ。短編でもみごとな構成でグングン引き付けられました。そして喧嘩した上司の意外な一面と最後の手紙での言葉。ぐっとくるものがありました。

全体的に、ちょっとした謎解きあり、そしてほのぼのさや温かみのある短編集でした。