☆本プロからの移行☆ 2002/10/16 読了
かなりホラー気味の短編集。
ちょっと人生に疲れた感ありの20代後半30歳近くの女性が、どこかでちょっと歯車が狂ったために狂気にはまっていくようなお話。
「月光の果て」
これだけ割りと好きだった。
病院に衣類関係を収める会社で働いている教子。入院患者の財布からお金を盗んでいるが、ある日若い片足切断した男の子の部屋で財布とお金を手にしてるところを本人に見つかり、言わないかわりにあれを買ってこいだのと色々な要求をされる。
そのうち耐えられなくなり、いつまでこんなことさせられるのかと聞くと、
「あと少し。自分はもう少ししか生きられない。」を言われ衝撃をうける。
でも「嘘!本気にした?」とからかわれ怒り足が遠のく。
久しぶりに行くと本気で病状が悪化しもう長くない。
最後の頼みに切った足を保管室から盗んで欲しい。置いて行きたくないと頼まれる。
今までのOLものや、微妙な年齢の女性の心情をを描いたお話とかなり毛色の違うもので、面白いっていうのではなかった。ちょっと読んでて気持ち悪くなるくらいリアルな部分がたくさんあったし。
人を好きになるとか、誰かを強く恨むとか、そういう思いの強さが何かになって現れているのだけど、通常と違う世界すぎて・・
そして途中年齢が出るまでは、読んでて40歳位の女性なのかな・・ってイメージでいるんだけど、大体が29歳前後。それだけ何か人生の疲れを背負ってるんだろうけど、読んでて一緒に疲れちゃったりする。