砂漠

伊坂さん続いています~


『砂漠に雪を降らせてみよう!』


「北村、南、東堂、西嶋、鳥井たちは大学入学後知り合った一年生。サークルにも属さない一風変わった彼らが麻雀をしたり集まるうちに何となくグループになった。そして青春を謳歌する筈だったのだが・・」


最初はどういう方向に進むのか?伊坂ワールドにはあまりない雰囲気の普通の学生もののようだったのですが・・あの夏の事故(事件?)から一転。


まず、五人が個性的で面白い。

いつも醒めていて授業には真面目に出席するが友達の少ない主人公北村。

日向のようないつも穏やか、超能力を持つ南。

誰もが振り返る程の美人だが誰にもなびかず常に冷静で無表情な東堂。

学生時代は遊ぶが命とばかりに女性との出会いを求め豪華なマンションに住む鳥井。

そして極めつけは西嶋!自分なりの主張を持って、演説が始まると止められない。誰もが変わっていると認めるほどのインパクトある人~。


西嶋がお得意の演説を始めると唾が飛んで、合コンの時に西嶋の唾の軌跡を女性人が全員目でじっと確認するくだりが、リアルで女性の心理が的確で面白いです~伊坂さん細かい!


鳥井の事件は嫌な気分になりました。ものすごく・・

一番明るくてリーダー的存在でもあった鳥井の変貌は、見ているだけでも辛い。何も敢えてこんな展開にしなくてもよかったのでは・・と思いますが。


でも、その時のほかの四人の接し方が様々で、やっぱり近い存在の友達なんだな~と思えるような距離感が心地よいです。

「僕達は鳥井の渇きを潤すことが出来るのだろうか?」徐々に固まってしまった鳥井の心を、溶かすことはできなくても、少しずつ暖めていく様子がすごく嬉しかった。



伊坂さんにしては珍しいミステリー抜きの青春物語。

でも、時間の流れにちょっとした仕掛けが・・最後「ほ~」と驚かされ楽しませてもらいました。

面白かったです!

あ、「チルドレン」の陣内が過去の話に登場してました~♪


「僕は恵まれないことには慣れてますけどね、大学に入って、友達に恵まれましたよ」


西嶋の言葉が印象的、じーんとしました。



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間違いでした。

↑ 過去の話に登場した調査員は陣内ではなく武藤でした。(2008/9/27)