倉石検視官の関わる事件の連作短編集。
視点は部下の一ノ瀬だったり、記者だったり上司だったりと変化して倉石本人からの言葉では語られないのだけれど、ちょっとした言葉や態度、周りからの目線で、倉石が事件に対して真摯に向き合う姿がとても好感がもてる。
強面で上にも下にも媚びず我が道をいくタイプ。なんかものすごくいいんですよ~
「餞」が特に好み。良かったです!!
事件自体も振り返るととても切なく、今どう感じたところで決して過去は変えられない。だから、小松崎の気持ちが解るだけにとても切ない。
でも、まさに最後に倉石が持ってきた話で・・
ラストで完璧にググっと・・やられました~泣かされました~。
「自慢の息子とやらを持った母親が自殺したケースは過去に一件もねえ」
この台詞読んですぐ次の行から読めないくらい霞みましたよー。
あと「部下だからだ」「あの爺さんは息子夫婦に大切にされていた。~~~~沖縄に行かせてやりたくてな」
この二つの倉石の台詞も効きました~泣きました~
最後の章は若干切なく、寂しいラストなのですが・・でもそれでもよかったです。
横山秀夫さんらしい連作。
とても惹き込まれる、大好きな一冊となりました。
