そうね、

「この世のすべては愛なのよ」と、

彼女は言う。


ビートルズのイマジンが流れる午後。



大正生まれで幼少期は、

あの大ヒットドラマ「おしん」のように

外へ奉公へ出され寂しく辛い経験したのち

戦争を経験し、彼女の味方である

優しい実の兄を戦争で亡くした彼女。



金銭的、健康面、

大変な時代を生き抜いてきた彼女が言う。

「愛がすべてなのよ」と。




愛は求めることより与えることでしょうか。



そうね、

相手を思い遣ることかしらね。

気持ちを汲む、誰にでも、

その人その人の歴史があるのよ、と

彼女は言う。



相手を思い遣る心を持ち続けるには

自分自身が充実した暮らしをしていなければ、相手を思い遣るのは難しいことです。



充実した暮らしをしていても、

それに気付けず

もっともっとと欲しがり続ける人もいます。



そうね、

足るを知り暮らしていれば

心から

幸せを感じるものなのよ。



毎日が感謝の気持ちで溢れてくるの。と、

彼女が言う。


柔らかな優しい笑顔で。




誰かからの教えや、物事の善し悪し、

情景が浮かぶ詩や物語りなど。



これらを想像し、理解するには

受け取る側が知識と経験を

持ち合わせていなくては

難しいことかもしれないです。



全てにおいての余裕が必要となります。


余裕が生まれるには、やはり


「愛と平和」 があってこそです。




もうすぐ100歳になる彼女は皆の

心を豊かにしてくれています。




そうして彼女は悩みすぎる人たちに

「ケセラセラよ〜」と、

彼女は言う。


私は、今、本当に幸せだと心から言えるの。

と、彼女は言う。


いつ、お迎えが来てもいいのよ。



そうね、

たったひとつ叶うのならば、

天国に辿りつけたら

3歳の頃に離れてしまった

母に抱きしめてもらいたいの。と、

彼女は言う。




大正生まれの彼女。

あなたがいてくれて幸せです。



天国に無事に着いて

お母さんに抱きしめてもらっていますか?




彼女はみんなの癒やしの

女神さまでした。




大きな愛をありがとうございました。




I love you so much



お母さんって特別な存在なのです。



天寿全うしたその時に逢いたいのは

お母さんだと100歳ちかい彼女が言う。