流れ ② | hitonotoumadeのブログ

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60歳→65歳→ついに『75歳のブログ』

細く長い管の中を、絶え間無く流れている血液も、血管の

内壁に不純物を付着させながら流れていく。

その不純物を、コレステロールに象徴させて喧伝してきた。

おかげさまで、すっかり悪者になってしまった感がある。

 

実は、性ホルモン、副腎皮質ホルモン、胆汁酸などは、体内

のコレステロールから合成されたものだ。 血液に乗って身

体を巡っているのは、コレステロールを必要とする様々な臓

器に肝臓から運ぶためで、無くてはならない役割を担ってい

るのです。 だって、神経、脳脊髄などに多く有る細胞の膜

に必須な構成物質でもあるのです。

 

では、それが何故、血管内に滞留していくのでしょう。

流れがスムーズではないところが有るからです。 

動脈は、直線状ではないので、カーブするところが有ります。

最初の一歩は、内壁のちょっとした膨らみだったり、ほんの

小さな傷だったりします。 

 

脂質(コレステロールや中性脂肪)、様々な繊維性結合組織

を含んだ細胞、細胞の死骸、カルシウム等により構成された

粥腫(お粥状のハレモノ)がプラーク(隆起)と呼ばれ、

ほとんどの人の血管内に、見つかるものらしい。 例えば、

まだ極小さな癌細胞は、誰でも持っているようなもの。

 

そのプラークは、流れの遅くなったところに好発し、長い

時間を掛けて成長していく。 当然、さらに血液の流れを

阻害し、突然破れて血管内で血液型が固まり血栓となる

ことも、無いわけではありません。

 

血中脂質値を上昇させる(脂質異常)要因には、喫煙、食生

活の乱れ、運動不足、糖尿病、睡眠不足等も有り、中性脂肪

やコレステロールだけを悪者にしていないで、生活習慣を改

めることから始めるべきですね。

そもそも悪玉コレステロールと善玉コレステロールは、同じ

もので、超遠心分離機等で、高密度(HDL)と低密度(LDL)

に分けただけのもの。 LDLが高すぎるのとHDLが低すぎる

脂質異常が有るのです。

 

動脈硬化も調べてみた。

基本、動脈の老化現象で、原因は①比較的広い中動脈が石灰

化する老化現象。②動脈の内壁にコレステロール等の脂質が

溜まり、粥腫を形成し同時に、壁の平滑筋を増殖させ内膜を

狭くする。 ③細動脈の硬化。

 

血管内に溜まるのは、コレステロールや中性脂肪だけでなく

カルシウムも溜まっていく。 であるのに、コレステロール

だけを血祭りあげるのは、医者と医薬品メーカーの陰謀とし

か思えない。 血圧の基準値を下げて、高齢者の多くを病人

にしたのと同じパターンである。 更に多種の薬を処方して

いつまでも通院させようとたくらむのだ。

病院も医者も、サービス業だから、しょうがないのかな?