「サスペンス」「コメディ」「ロマンス」の三位一体!
永遠の輝きをはなつオードリー・ヘプバーン主演の名作です
映像美だけでなく物語にもエッジが効いたエンターテインメント作品!
英国アカデミー賞ほか多数の賞を受賞。
ジバンシィがあつらえた衣装にも注目の映画です。
1963年公開。
●あらすじ●
旅行中に夫が殺されていた…!
しかも、名前も素性も交友関係も何もかも、夫のすべては偽りだった。
さらに警部の話によれば、夫が家財全てを売り払って換金した25万ドルも消えてしまったという。
旅先で出会ったジョシュアがこの訃報を新聞で知り、
困ったことがあれば手助けをと訪ねて来てくれたことを喜ぶ主人公。
しかしその背後には、25万ドルを狙う3人の怪しい影が忍び寄っていた…
●感想●
コミカルでコケティッシュでとことんオシャレ
ストーリーもひねりが利いており、ところどころ笑えつつハラハラ波瀾万丈な面白さ
昔のフィルムゆえの味わいなのか、
映画全体に漂うアンティーク感がたまらない…
街並みも車もなんか全部いい
この少年のフレンチ訛りな英語も可愛い
陰影の使い方もしぶい!!
ここまで画面が極まってるならもう雰囲気映画に終始してもいいくらいなのに、
脚本もテンポも演出も音楽も、すべてがぬかりなく抜群なのです
●キャラ●
女子力などという域をとうに超えているぞ
どうなってるの? なにこの手練手管!?
高嶺の花なガードを張ったかと思えば突然ゼロ距離で甘えだしたり
ワガママで大胆かと思えば繊細で素直だったり…
ヘプバーン先生がご存命のうちに
この小悪魔女神ノウハウを継承するための 魁・女塾とかをつくるべきだったのに…!
もはや映像にのみ遺されたロストテクノロジーですね…
●ファッション●
ジバンシィさん渾身の帽子コレクションが似合い過ぎる
お色直しの度に輝きが増します。
特に未亡人姿は反則級です
謎解きという意味もある、この作品タイトルのシャレードと言う言葉は、
脚本用語では「語らずにして表現する」技法を指します。
シーンが求める雰囲気、その雰囲気が求めるキャラクター。
そういった言外の意図をはんなりと体現するヘプバーンの佇まい。
これぞまさに「シャレード」!