ネタバレ御免の勝手で偏った感想を基本敬称略で。
2022年にWOWOWで放送されたものをアマプラで視聴。染井為人の原作は読了済みとあって、期待と不安を持って見たわけだが、かなり満足度は高かった。
鏑木の年齢や潜伏先等、原作と設定を変えた部分はあったが、それほど気になるレベルではなく、上手に映像化したという印象。まあ、一番大きな変更部分はラストなわけなのだが、原作のそれが辛いものだっただけに、ああなって本当に良かった。
ただ、敢えてケチをつけるなら、最終盤の進行が性急すぎた気が。もう少し丁寧にあの結末に至る過程を描いてほしかったし、登場人物のその後もエピローグ的に知りたかった。あと一話あれば...。
キャスティングも〇。亀梨は予想以上にいい味を出していたと思う。あの目の演技は雰囲気たっぷり。そして堀田真由の使い勝手の良さは◎。腹に一物抱えていそうな感じも◎。野間口徹のうさん臭さも◎。ただ、上川隆也はイメージと違ったし、黒木瞳は若すぎて...。
というわけで、5点満点で4点。映画版はこのストーリーをどうまとめるのだろうか...普通に考えたら尺が足りないと思うのだが...主演もイメージが違うような...嫌な予感(苦笑)。