真犯人/M8160-62 | myojiの日記~書くも恥ずかし

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昔ライター、今中古屋のおっさんが自分の好きなことを勝手に書いていくブログです。いい年こいてって思われれば本望です。

ネタバレ御免の勝手で偏った感想を基本敬称略で。

2018年放送のWOWOWドラマ。アマプラで視聴。公式サイトによると、昭和49年に起こった誘拐事件を発端に、時効成立1年前の昭和63年、そして新たな殺人事件が起こった平成20年と、3つの時代にわたって事件は交差する。昭和と平成、それぞれの時代で犯人逮捕に奔走した刑事たちの熱き魂が描き出される...というストーリー。

翔田寛の原作を読んでいるので、自分の興味は原作をどんな風にアレンジしているのか。その観点からすると全体的にはなかなかの出来栄えではあったが、いくつか不満点も。県警本部長と重藤の絡みを膨らませすぎだし、特別捜査班の刑事たちのその後も大幅カットされていたし。尾畑の車がベンツから軽になっていたし(苦笑)。

キャスティングは〇。小泉孝太郎と高島弟はああいう役柄が似合うし、特に特別捜査班の刑事たちが秀逸。原作の人物設定とはかなり違うものの、斜に構えた甲本雅裕はイカしていたし、その相棒の清水伸はニトリとは別人。でんでんの存在感(特に聞いていてあの息が詰まりそうなセリフ回し)は抜群だったし、田中&浜田コンビの屈折ぶりもいい味を出していた。ただ、上川隆也は...引退後のセリフ回しがクセ強で無理やり感が拭えず。もっと淡々と演じてほしかった。内田有紀は原作以上に美人過ぎ。

というわけで5点満点で3.8点。